60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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/* はっ! どっちに溶かされたんだろう。
(-2) 2011/08/10(Wed) 00時半頃
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[それは本当に一瞬のこと。 もう一人の天敵は、背後でフィリパを犯すのに没頭していて、それを知っていたからきっと油断していたのだ。]
っ!!
[トライバルタトゥーが蠢いて、気づいたときにはもう遅い。その牙が深々と突き刺さり、薔薇の精は悲鳴を上げる。]
『ちょうだい』
[ジョージの魂の奥深く、薔薇の精は逃げ込み、傷を癒やそうと丸くなる。 妖精と共鳴しすぎた少年もまた、狼の牙で平等に刺し貫かれて。
幼い身体は力を失った。**]
(+15) 2011/08/10(Wed) 02時頃
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[呪いは少年の手を離れ、妖精もまた、枯れるを厭う本能のまま精を求める。
暴走し始めた呪いは、その虜たちに委ねられた。]
(+24) 2011/08/10(Wed) 13時頃
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ここ……どこ?
[その身の内から白薔薇の蔦を生えさせ、囚われた姿のままで少年はゆっくりと目を開ける。]
『咲きたいよ』
『痛いよ』
『足りない、足りない』
[傷を癒やそうと、薔薇は貪欲に生気を求める。]
……こわいよ。
[恋を頂戴、想いを頂戴。薔薇の精が呪文のように唱えた口癖。 けれど薔薇の香は、恋を想いを踏みにじるように狂い行く。
一瞬少年の目に映ったのは、白薔薇の蔦が寮を覆い尽くし、廃墟の中饗宴を続ける幻影。]
(+29) 2011/08/10(Wed) 22時半頃
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[幼く一途なだけの恋を]
[踏みにじられ歪んだ想いを]
[その歪みを抱きしめる恋を]
[薔薇の餌食となった欲望を]
[燃えあがり満たされた情欲を]
[繰り返しすれ違った想いを]
[密やかに耐えた苦い恋を]
[囚われた自罰の念を]
[そして、抱きしめる手を望んだだけの寂しさを]
[薔薇は、喰らって。啜って。存分に根をはり、葉枝を伸ばし、鮮やかに咲き誇る。]
(+34) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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[ぽろりぽろり、涙を流すのは幼い姿。 誰でもいいからと伸ばした手は、結局誰の一番にもなれない。]
せんぱい……。
[呪いの支配者気取りの夢は覚めてしまって。そしてまた薔薇が誰かを喰らおうとしている感覚に、恐れを抱いた。]
(+43) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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