8 DOREI品評会
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狼
墓
少
霊
全
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―― 舞台袖の個室 ――
[少女はただ、買った主を――現状命の恩人を、慎ましやかに佇んで待っている。]
(+2) 2010/04/12(Mon) 00時半頃
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女モノの服の方が良かった? なら着替えるよ、僕は『買われた』んだしね。
[肩を竦める。現れた姉の方が破瓜の時の約束通り自分を買ったようだと、遅まきながら理解した。]
ビジネスパートナーとして求められたわけではなさそうだ。 ……僕は何をすれば?
[枷を外されるのに、抗いはしない。 出られないし捕まる、との言葉にも頷く。 そもそも少女は腕っ節が強い方ではないし、舞台で疲労困憊していたのは現在進行形だ。
ガチャン、と長く戒めであった鉄枷が外される音がした時。 果てしない安堵と、何かが心の中で壊れてしまった気がした。 一度だけ、自由の空気を噛み締めた後は、また奴隷の末路。 華奢な左足首は走るのも無理そうなほど、赤く擦れて血が滲み、腫れていた。]
(+7) 2010/04/12(Mon) 01時頃
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ふうん、随分といい待遇なんだね? 勘違いしちゃうよ?
期待なんて、最初からしていないけれど。
[いまいちはっきりしない様子のグロリアを怪訝そうに見やりながら、手当てを受ける。 どうやら彼女の興味は、あまり自分にはないようだと知れるか。 少なくとも、同室でやりとりされる、もう一人の買われた者に比べれば。]
今は吐き気が酷くて、あまり何か食べられる気はしないな。
[ふるりと首を振ると、一緒に漆黒の羽も揺れる。貴婦人のカメオで留められた、鴉の濡れ羽色。]
そう、ビジネスしなくても、お金が有り余るような生活なんて、夢のようだね。
(+11) 2010/04/12(Mon) 01時頃
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[やたらと弱気なグロリアに、首を傾げる。 少なくとも以前に感じた女王然とした威厳すら、損なわれてしまったよう。 消毒液が傷に沁みて、使用人を蹴飛ばしそうになっても、お咎めなし。 舞台に比べて、何とも平和な心地。]
そう、客席から見る舞台はどんな悪趣味なのかな。
[興味は半々といったところ。素直に頷いて彼女に続いた。足元は、矢張り覚束無い。 最後にちらり、テッドを振り返り、唇だけで「じゃあね」と形作った。]
(+15) 2010/04/12(Mon) 01時半頃
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[車椅子は断ったが、低めの身長に合わせたステッキは必要だった。 まるでその棒切れに縋るようにしか歩けない。そのことに、矜持がまた疼く。 思い詰めた表情のグロリアにも、こちらはどこ吹く風。呟きは届かない。 客席から見た舞台は、ドギツイ照明に照らされて悪夢の見世物小屋のよう。未だ使われていない器具も雑多に並べられ、よくも、と溜息しか出てこない。 椅子のように四つんばいになったツィーを見つければ、その唇は更に歪むことになる。]
(+20) 2010/04/12(Mon) 01時半頃
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お互い五体は満足みたいだね。 ここから見る舞台はどう?
[グロリアが縋る様に手を伸ばす先の長身に、軽く片眉を上げて見せる。 まるで情夫のようだ、という感想は奴隷に抱くには不相応なもの。]
(+24) 2010/04/12(Mon) 01時半頃
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そこの、開いている席も駄目?
[帰ってしまったジェレミーの分と、ツィーに座っているヴェスパタインの分。二脚の椅子が余っているけれど、立っていろと言われるなら立ち続けるのが奴隷。 グロリアの苦悩も知らず、柱に体重を預けるようにして、底冷えのする瞳で舞台を見詰めている。]
(+27) 2010/04/12(Mon) 02時頃
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分かったよ、大人しく立ってる。 何か他に命令があったら聞くよ。
ないなら会場以外も見て来ていい?
[許可が得られたなら、放し飼い状態の少女は、好奇心の赴くまま館を闊歩するだろう。得られないなら、柱を支えに立ったまま。**]
(+30) 2010/04/12(Mon) 02時頃
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ご主人様が、女の子の方がいいと言うなら、 そういった努力はしてみるよ。
今は、どちらでもいいと言われたから。
[自分の処遇は彼女の意向次第と言いたげに、よくできた「奴隷」のフリをする。 舞台を見ていた者は、もうどこにも少年らしさなど見出せず、ちぐはぐで滑稽な格好に映るのかも知れないけれど。]
それで、僕の処女と引き換えに買ってまで、 アナタがしたいことって何。
[あくまで奴隷同士。イアンとは会話少なくとも気にせぬまま、グロリアを真っ直ぐに見詰める。その葡萄酒色は、照明のあまり射さない客席にあっても昏く翳り、復讐心を秘めて揺らめいていた。]
後、偽善的な事を考えているなら、余計だと言っておくよ。 僕の望みは知っているんでしょう? ここから、這い上がる気だから。精々、足元を掬われないようにね。 僕を懐柔なんかしても、「今は」得はないんだから。
(+34) 2010/04/12(Mon) 02時半頃
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小僧 カルヴィンは、良家の娘 グロリアとイアンの一挙手一投足を、刺すような視線で観察している。主人と奴隷の立場を越えた雰囲気を感じ取って。
2010/04/12(Mon) 02時半頃
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どうやってか、教えてしまったら阻止されるでしょう。 そこは智慧比べだよ。
[唇の前に、小悪魔めいて人差し指をたてて見せる。 生意気な奴隷だと詰り仕置きを受けてもいい。 少女は心も身体も正直なまま。 御する主人の力量を計ろうと、不敵な笑みを浮かべている。]
僕が負けたら、ずっと奴隷の地位に 甘んじて人生を過ごすだけだろうね。
僕も、ここに来る前は。 お金があって、チヤホヤされて当然だと思っていたよ。 グロリア様も、一度奴隷やってみれば、有り難味が分かるんじゃない?
(+42) 2010/04/12(Mon) 02時半頃
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/* ……おかしいな、これって飼われてるのか? ぱすたんのところにいった方が、 まだ飼われるRPになった気がしないでもない。残念。
(-4) 2010/04/12(Mon) 03時頃
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じゃあ、僕が受けたのと同じ仕打ちを、舞台で受けてくるといいよ。
僕がここで、ちゃあんと見ていてあげるから。
[いっそ凄絶に凍りついた笑みを浮かべる。 巫山戯ている。悔しさで噛んだ唇からまた紅が滲んだ。 簡単に言われたくなかった。あそこを堪え抜いたことを。 それより辛いことを少女は未だ知らないし、この先知りたくもない。]
僕に大事なことを教えてくれたのは、パトリシアだ。 「ご主人様」からの有難い言葉は、僕には欺瞞に聞こえるね。
[主人の自覚があるのだろうかと、やや猜疑心で訝る様子に変わる。何が彼女をここまで変えてしまったのか。それは――利用できるものかも知れない、と算段しながら。]
僕がどんな想いだったかなんて、 簡単に知った風な口を利かないで。
[未だ温もりの失せない繋いでいた手が、ステッキを緊く緊く握り締めた。]
(+45) 2010/04/12(Mon) 03時頃
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どうとでも、ゴシュジンサマの命じるままに。
[気怠い四肢でも一番サマになる男の会釈をして、相変わらず鋭い瞳でグロリアを射抜く。]
よっぽど気に入られたみたいだね、イアン。
よ か っ た ね 。
[唇にこびり付いた鉄錆を舌先で拭う。 少女は体躯には不似合いな妖婉な笑みを浮かべて、二人を眺めていた。]
(+46) 2010/04/12(Mon) 03時頃
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そうだね、僕とイアンは奴隷で、アナタは主人。 分からせて欲しいな。
嗚呼、椅子の件でもそうだけど、 勿論奴隷は他の奴隷と差別しないんだよね?
(+48) 2010/04/12(Mon) 03時半頃
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そう、大層な金額を賭けて随分と損をしたね。 そうさせたのも、此処にいたせいだけど。
[或いはもう少し、買われるのが早ければ、とは言わない。言っても詮ないことだ。]
何なりと、どこへなりと。ゴシュジンサマのお好きなように?
(+49) 2010/04/12(Mon) 03時半頃
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僕も変わったけれど。
アナタも随分と変わってしまったよ。
[ねぇ、と同意を求めて首を傾げる目線はイアンへ。]
(+50) 2010/04/12(Mon) 03時半頃
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/* 娼婦紛いのことならもう舞台でry
(-5) 2010/04/12(Mon) 03時半頃
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/* イアンとグロリアがいちゃいちゃしたいだけなら、 僕いてもお邪魔だしねぇ。
(-6) 2010/04/12(Mon) 03時半頃
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/* 奴隷としては、構ってくれる人のとこに行きたいワン。 グロリアがお仕置きしてくれるなら、それはそれでいいんだけど。
(-7) 2010/04/12(Mon) 03時半頃
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済まないね。 慈善家に振る尻尾は持ち合わせてなくて。
堕ちたのではなく、強くなったんだよ。 そうでないと、生き残れなかったから。
[グロリアがもう少女を必要としていないことは、何となく分かっていた。それに唯々諾々と従うよりは。]
どうされても、文句が言える立場でないのは分かっている。 さぁ、何なりとご命令を。
[グロリアの前に膝を折り跪く。今なら靴だって舐められる気がした。 ツィーにすら哀れまれる少女の命運を左右するのは、婦人の一言。]
(+52) 2010/04/12(Mon) 04時頃
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奴隷の文句なんていちいち耳を傾ける必要もないでしょう? 結局は逆らえないのだから。
[棄てられるのは、また矜持に傷をつけるけれど。 不要と思われてまで置いておかれても、少女はいずれ牙を剥いただろう。 堕ちて墜ちて、それでも飼い殺されるほどに落ちぶれてはいない。 電話の先の名前を聞いて、跪いた少女は承諾の証にゆっくりと葡萄酒色の瞳を*閉じた。*]
(+55) 2010/04/12(Mon) 04時半頃
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貴族の矜持を失っていないからこそ――、 僕を羨ましいなんて高見から謂う人を赦せない。 期待に添えないほど擦れてしまって悪かったね。
[ちっとも悪いとは思っていない表情で、踵を返す。 今ならまだ、乞えばその下に置かれるのだろうか。 けれど、舞台であれだけ堪えられたはずの少女の矜持はそれを許さなかった。 生命を惜しむなら、他の選択肢もあったろうけれど。 結局、グロリアの望みも意図も知らぬまま、少女は会場を去る。]
やっぱり僕は……欠陥品なんだ。
(+56) 2010/04/12(Mon) 05時半頃
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[そうして、準備のために数日。 チェンバレンの名義でジェレミーの元へ花束が届けられた。 何十本もの薔薇と共に、生花を頭やジョーゼットのドレスに飾られた、カルヴィナという名の花が。]
(+57) 2010/04/12(Mon) 05時半頃
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/* グロリアも我侭言ってごめん。 中の人愛はあるんだけどおかしいな。
恋愛してたり、主人と奴隷ではっぴーになりそうなところに 身を置いていても居た堪れない。 幻のカルヴィナはっぴーEDはないから。 奴隷村なら、どっかで壊された方がマシっぽい。
多分、カルヴィナにやろうとしていることが、 僕の中の人の村主旨から外れてるんだと思って回避したんだけど、 違ったらごめんねごめんね。 イアン買って帰らないくらい、僕に何かあったなら申し訳ないんだけど。 何のために買われたのか分からないし、イアンも僕を犬猫みたいに ぽいするなら、構って貰える人のところに行くんだよ。 …………だめだやっぱりいらない子すぎる。
(-9) 2010/04/12(Mon) 06時頃
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/* ツィーの言うことは、正しい。
(-10) 2010/04/12(Mon) 06時頃
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―― 会場 客席 ――
[もの言いたげな椅子だった女と香を纏う男に、冷ややかな目線。]
何? 人が払い下げられたのが、そんなに楽しい? そうだ、あなたは先に帰ったあの人と、親しいのだっけ。
(+63) 2010/04/12(Mon) 10時頃
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……彼も、アナタの奴隷?
[単純に思いついた関係を口にしてみる。]
でも今、友達って言った。 …………?
[いまいち理解できない、と首を捻る。表情はどこまでも正直だ。 敢えて前半のくだりは黙殺した。]
(+64) 2010/04/12(Mon) 10時半頃
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奴隷以下の扱いなんてあるの?
[ツィーの横顔を見詰めながら、思案に暮れる。 少女の世界は、まだまだ狭い。]
僕はそんなに会いたいとは思わないけれど。 壊される……か。
[物思いに耽る表情で、舞台をへと視線を移す。 あれ以上に壊れることがあるだろうか、と。]
(+65) 2010/04/12(Mon) 10時半頃
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……そうなの? 僕を落札して、どうするつもりだった?
[主人から棄てられた身、興味が湧いてきて一歩香の濃度が高くなる彼の方へと近づく。クン、と自身の唇と同じ鉄錆独特の匂いを嗅ぎ付けて、不審が強まった。彼はどこか怪我をしているのだろうか。]
……心の準備程度に、なら。
[彼がテッドに舞台でした仕打ちは覚えている。何かに魅入られるように小さく頷くも、頭の片隅では警笛が鳴りっ放しだった。]
(+66) 2010/04/12(Mon) 11時頃
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……一人で歩けるっ。
[ステッキをつきながら、気丈にブルネットの女が伸ばす手を遮った。 悪魔に魂を売り渡してしまったような錯覚が過ぎる。 滑り流れるような彼の歩幅を追って、未知への扉を潜った。 ぱさり、扉の前に落とされるのは、黒い羽飾りのついた帽子。]
(+67) 2010/04/12(Mon) 11時頃
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[巣のように薄布が張り巡らされた男の牙城、香が鼻腔だけでなく喉まで燻す。]
遅かれ早かれ、だろう? 彼女が僕を「擦れた」と称した原因の一端は、 アナタも担っているのだし。
彼女が僕に興味を失っていたら、 もしかしたら、アナタに買われていたかも知れない。
[全てはifの話。けれど、恐いもの見たさもあるのだろう。 ツィーのような柔軟な価値観は有していないが、必要とされる感触は悪くはないもの。その先が底なし沼でも。 この部屋は色々な匂いがする、と。自分の足首からと同じ匂いには鈍く気付かぬまま、歩を進めた。 囚われる、紗に覆われた真綿のような檻の中に。]
(+68) 2010/04/12(Mon) 11時半頃
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皮肉なものだね。 奴隷に邪魔だからって、処女までくれてやったのに。
[男の前で、恭しくさえ見える手つきでツィーが着衣に手をかける。 脇腹や、浮いた肋骨のラインを撫でてゆくのはきっとわざと。 随分と舞台上では真っ裸のまま行動していたが、矢張り服は奪われた直後には羞恥を覚える。湯浴みのようなものだと、自身に言い聞かせるけれども。視線に弱い少女は、秘所を隠すように僅か内股でそこに佇む。 確認するような台詞には、一つ顎を引いて頷きを返した。]
(+69) 2010/04/12(Mon) 11時半頃
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……処女じゃなくても、恥ずかしいものは恥ずかしい。
[憮然と吐き捨てるも、たしかにじくりと膿んだような痛みを訴えているのは事実。小部屋で適切な処置は受けたのは、着衣の上からでしかなく。 柔らかな椅子に腰を落ち着ける。素肌が触れると少し擽ったい。 最初は頑に閉ざしていた膝を、それこそ処女のようにゆっくりと、男の前で開いていった。それでも角度はまだ直角に満たない。]
……! 樹液じゃない、だろうな。
[すっかり蟲がトラウマになっていた少女が一度、弾かれたように腰を浮かせた。]
(+70) 2010/04/12(Mon) 11時半頃
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[ひりひりと痛む入り口は、多分痛々しく腫れ上がっていたのだろう。確認したくもない。 冷たい液体が塗りこめられていく。ツィーの指先も手伝うなら、やがては少女自身の蜜も混ざり始めるだろう。痛みが冷却されたのは一瞬、やがては甘い疼きとなって気怠い下肢を覆っていく。]
……え、
[問い返す間さえなく、眼前にバンドのついたディルド。]
またこんな、……。
[甘いものでコーティングはしてもらえないかと、少し期待を込めた目線で見詰めるけれど、叶わずとも仕方なしに稚拙な舌を絡め始める。]
(+71) 2010/04/12(Mon) 12時頃
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[ぷんと濃く香る血の匂い。破れた皮膚に滲む、鮮やかな赤。]
……ッ、
[男の愛撫の手つきを視界におさめながら、翻弄されるツィーに同調し、ぞわぞわと産毛が逆立つ感覚。教えられた動きで彼女の股間に生やされた男性器の模造品に唾液を塗す。 その間にも、少女の泉もまた潤い行き場のない熱を溜め込みつつあった。]
(+72) 2010/04/12(Mon) 12時半頃
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―― ぁあっ
[疼きに堪えられず自身の手を伸ばそうか迷っていた矢先に、足指の刺激。 思わず舌を出しながら喉を仰け反らせる、否定したくとも犬の反応。]
好きな……わけ、じゃっ…… クスリで……
[必死に言訳を探す。全ては矜持を保つため。 身を捩るとギシギシと椅子が鳴る。そういえば最初も椅子に縛られていたな、と思い出しつつもその姿勢の違いに、カッと頬に血が上った。その頬は、ツィーの暖かな血で朱を刷かれる。]
は、まるで吸血鬼だな……。
[失血死するほどではないだろう、けれどツィーの顔色が青褪めたものでないかが気になる。涙のように頬を伝い、顎先へ、首筋へと流れ浴びる紅。唇の端をぺろりと舐めると、鉄錆に混ざって薔薇の香がした。不可思議な薬のように、血の匂いにこそ、酔わされていく。]
(+81) 2010/04/12(Mon) 17時頃
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も、……ぅやっ なに……!?
[裂く、という不穏な言葉が耳に残った。未だ解れつつある段階でしかない、繁茂の奥の夜露と混ざって、張り型に少女が溢した唾液が、尻の間の窪みで混ざる。 ぞわり、今度こそ全身の毛という毛が逆立った。排泄の機能しか知らないそこに、異物が押し込められるのを舞台では見ていたけれど、]
や――そんな、入るわけ――!!
[逃げようと暴れても、どっしりとした椅子が倒れるようなことはない。全身の筋肉を突っ張らせて――それも挿入に抗うだけの逆効果になるのだが――全身全霊で拒絶した。容赦なく押し込まれていく、血色を失った貌には苦痛と絶望しか表れない。処女膜とは違い、柔らかな肉の繊維がぶちぶちと引き千切られていく、狂いそうな痛み。食い縛った歯の奥から、怯えきった悲鳴しか出てこない。]
や、やだっ、や――抜いて、 無理、 むり――ッ
[張り型には処女のそれのように、菊座の裂けた血が纏わりつく。]
(+82) 2010/04/12(Mon) 17時頃
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ふた、ご……?
[不可思議な意匠の部屋と異国の香、吸血鬼のような男が、一時は聖職者の姿だった女を貪るように食んで啜っている。倒錯的な絵に、これからを思い出させる言葉。頭がガンガンした。]
――ン ―― いた、 ったい、 裂ける裂けちゃ ッッ
[快楽など一瞬で吹き飛んでいた。全身からどっと冷や汗が溢れる。 背後に埋まる異物に押し出されるように、生理的な反応として夜露は分泌されるが、割れ目を伝って排泄孔まで到達しても、決して痛みを和らげる結果にはならなかった。 少女は過呼吸を起こしそうになりながら、痛い痛いと涙ながらに訴える。 男の細い指先が弄る刺激も、痛覚に消されて届かない。 びくんと陸にあげられた魚のように、跳ね回る体。けれど命令とあらば、ツィーが思い留まることもないのだろう、じわりじわりと広げられていく菊座に、異物が埋まってゆく。]
(+84) 2010/04/12(Mon) 17時半頃
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……ッ ぃ ――ん゛ ――
[反論の言葉も出てこない。息が詰まる。目眩いがする。 自分の姿がどれほど淫らなものかも頭に上らない。ただただ、痛みがある。 けれど、滑りをよくする血と蜜に混ざって、薄まってはいたが薬も傷口に塗り込められれば、そこからじんじんと熱い疼きが這い上がってきて、混乱する。 痛みと快楽が、交互に寄せては引いていく。身体はいつしか痛みをやり過ごすために、官能だけを追いかけるようになっていた。]
ぅん…… い゛た――ぃのに ぃ
[磨耗し痲痺した痛覚を越えた先に、悦楽を覚える。心より先に身体だけが、勝手に痛みを摩り替えようと、腰を動かし始めた。]
(+86) 2010/04/12(Mon) 18時頃
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[溝を弄る手が男から女のそれに代わったのにも気付かぬほど。緊張に凝る胸の先端に、膨れた花芽に、柔く与えられる刺激で、身体は痛みを塗り替える。 視界の端で踊る白い双丘、瀝る血潮。]
――んん、
[強張っていた四肢が、全てを受け入れた方が楽だと気付くまでに幾許の葛藤。]
(+87) 2010/04/12(Mon) 18時頃
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あっ……あぁ ……、
[ゆっくりと抜かれていく際に、排便にも似た一種の恍惚が訪れる。知らず声は無残な悲鳴でなく、甘やかな艶を帯びて。痛いのと悦いのが繰返される、それは淫夢のよう。混濁した意識で、導かれるままに自らの少年のような乳房を、引っ掻くように弄り始める。 そして、ツィーの思惑通りに、直腸付近で感じる刺激を、身体は官能だと思い込もうとしていた。決して膣には届かないのに、奥へと誘うように腰がひくつく。けれどその度に、めりめりと肉を押し広げられる苦痛も伴って。少女のキャパシティは容易く凌駕された。]
や、も――わか、 らな……
[頭を、上半身を振りたくって身悶える。短い髪はぐしゃぐしゃに乱れ、浅ましさと陶酔を孕む貌に汗で張り付く。]
(+89) 2010/04/12(Mon) 19時半頃
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んっやぁ……、
どこっに、 ……なに……?
[少女の語彙に、性器を指す単語はあまりに少なかった。 苦痛を伴う抽送に、気が変になってしまいそう。 時折乱される前後運動が、予期せぬ箇所を刳っていく。]
はぁ……ぁっ、 ここ、に……、
[できるのは、胸から臍に、下腹にと滑らせた自らの指先を、茂みの奥に埋めようとすることだけ。とぷり、また押し出された露が椅子に染み込んでいった。]
(+92) 2010/04/12(Mon) 20時頃
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な、でもいいか、ら…… 挿れて ほし、 ――っ
[ぶるぶると華奢な全身を震わせて、裡は男の細い指をぎゅうと締め付ける。裡が熱くて蕩けてしまいそうで、今は逐一伝わってくる指の動き、それを逃すまいとするように。]
……しろ、は、 ゃっ ……やだ、 抜いて
[指示語ではあるが、はしたない要求を、強気な言葉しか発しなかった唇が勝手に紡ぐ。淫蕩な悦びに平伏した身体は、少女の意思で自由にはならなかった。 縋るものが欲しくてのばした手は、男の髪すら掴めずに宙を泳ぐ。]
(+93) 2010/04/12(Mon) 20時半頃
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/* wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ごめんそういう村じゃないんだけwwwwwwwどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
さすがに芝wwwwwwwwwwwwwwwがwwwwwwwwwwwwwww
(-21) 2010/04/12(Mon) 20時半頃
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/* ぼくのふっきんかえせwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwごめん えろ g 頑張って書く よ でも腹痛いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-23) 2010/04/12(Mon) 20時半頃
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…………ッ!
[その威容には、さすがに目を見張った。人工の採掘機にも似た細長いドリル。最早人間の器官の一部とも思えぬ凶器が天に向かって聳える様に、少女の瞳は釘付けになる。]
なに……ソレ、 ……ひっ、
[この舞台で見慣れたかに思っていたけれど、ちっともそうではなかったもの。きっと突き刺されるのはツィーだろう、そう虚しい期待をしてみる。 相変わらず、ぎりぎりの苦痛と快楽が鬩ぎ合って少女を嘖むけれど、それより。 畏怖と恐怖を通り越して、贄のような怯えが、はっきりと少女の瞳に揺れていた。]
(+95) 2010/04/12(Mon) 20時半頃
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/* ブツ品評会でいいよね……なんなんだこの男たちは……!
(-24) 2010/04/12(Mon) 20時半頃
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や、やだっ……、
[ぶんぶんと怯えきった顔を凄い勢いで横に振る。 正に蜘蛛の巣にかかった蝶の心境を今味わっていた。]
――――あ゛っ ――
[視界が真っ赤に染まった、気がした。 大きく一突き、排泄以外の役目を知らない秘孔が貫かれる。 押し上げられた内臓が、口から出てしまうのではないかと錯覚するほど。 その実、少女の大理石のようだった乳白色の肌を覆っているのは、男の墨色の髪と女のうねるブルネットで、耳元で弾ける女の嬌声とともに、火照った肌を愛撫していく。]
んぁー あぁっ、ぁっ、やぁ――ッ
(+96) 2010/04/12(Mon) 21時頃
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/* 所謂はんぐりーすぱいだー。
でもこの蜘蛛は蝶を食うけどな!
(-26) 2010/04/12(Mon) 21時頃
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[穿たれる衝撃は椅子の背に吸収される。 ガクンガクンと引っくり返りそうになりながら、ぎりぎりの均衡を保って三人分の体重に椅子の脚が浮いた。]
は、……っ、っ、
[少女はもう揺さぶられるままに、一刻も早く尻孔から異物が取り除かれることだけを願う。手は弱々く、ブルネットの合間から女の肩を押し返そうとするけれど、
その脇を掠めていく灼熱。
ゆら、と空気に陽炎がたった気がした。そして。 肉を焼く異臭が香を打ち消す。じゅくじゅくとケロイド状の皮膚が、眼前に入って、我が事のように叫んでいた。]
い゛っ――――やああああぁあぁ!
[火傷の苦痛に、ツィーが身体を強張らせた、その肩越しに見た男の笑みは、道化のそれと重なって感じられた。少女は到れぬまま、女の身体が重く圧し掛かってくる。 幻想的だった部屋は、一瞬にして地獄絵図の悪夢と化していたのだった。]
(+102) 2010/04/12(Mon) 22時半頃
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[立つこともままならぬ少女は、後方の孔に模型を突っ込まれたまま、椅子に拘束されていた。 愚かな好奇心の代償、摘まれた二度目の喪失の証に、漆黒の羽根付帽子だけが、置き忘れたように客席に戻ることになる。]
(+104) 2010/04/12(Mon) 22時半頃
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[悦楽と苦渋の中で遠のく意識で思う。 奴隷を羨ましいと宣うおんなと、その奴隷になったおとこのこと。]
…………っは、
[死から逃れるために、魂を売り渡すくらいなら。延々続く責め苦の中で死んだ方がマシだと。散々嬲られた少女は未だ消えぬ思いを抱きながら、そのどうしても守りたかったものと相反する結論を下す。]
誇りを捨てた僕が、再興する家に何の価値があると謂うんだ。 ――いい。僕はシルバーバーグ子爵にして、最後のウィングフィールド当主。
当主の誇りとともに、 僕 は 逝 こ う 。
(+110) 2010/04/12(Mon) 23時頃
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僕は変われない……変わりたいと思えない。
けれど、誇りが死んだらその時は。 残ったこの屍骸は初めて、ただのカルヴィナという名の少女として、
……………………。
奴隷のままじゃ、何も望めない、な。
(+112) 2010/04/12(Mon) 23時頃
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/* テッドが英語も不自由把握。
(-39) 2010/04/13(Tue) 00時頃
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―― 梱包作業 ――
[薔薇の香は、ブルネットの女を思い出させる。その肌にドラキュラのように突き立てられる犬歯、爪、紅は瀝り薔薇の花弁を血の色に染め上げて。これから送り先の主の友人が垣間見せた狂気は、これからの前途が決して明るくないことを証明していた。]
勝手に殺すな。 まぁ、自分の手元で死なれるのは 寝覚めが悪いのだろうけれど。
僕は連れて来られた時は目隠し以外は自由だったよ。 控え室では、足枷ついでに椅子に縛られていたけどね。 暴れても大した力がないと、分かっていたんだろう。
[薔薇の芳香に包まれて窒息死してしまいそう。 閉所恐怖症ではなかったが、目隠しのトラウマはそれに近い状態に少女を追いやっていた。]
……服を着ていられるだけマシだ。
[頼りなくひらひらと身を飾るドレスが似合っているのか、自分には分からない。 イアンの言からすると、最早男装も女装も似合うとは言い難くなっているのだろう。 中途半端な自身に何を望んだのか、買い取った恩人の手を振り払って、少女は今ここにいる。]
(+124) 2010/04/13(Tue) 00時半頃
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