267 【突発誰歓】蔵書点検の狭間に【5発言RP】
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2017/07/15(Sat) 20時半頃
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この図書館ももうちょいで終わるってぇのに、今更…
蔵書点検とか、意味あんのかねぇ。
[不真面目そうな声が、人一人居ない図書館に響いている。
誰も聞いていないと思いきった、油断しきった声、言葉。]
まあ館長の頼みでもあるしなぁ…
…一番、寂しがってたもんなぁ、あの人。
[ぶつぶつとつぶやきながら、その言葉を聞いている者――否、“物”がいることを知らない彼は、
本の森の中に相変わらず埋もれていた。]
(#0) 2017/07/15(Sat) 20時半頃
しかしま、館長も不思議なこと言うよなあ。
本の事を「彼ら」だなんて。
本が生きてるわけないのになあ。
[くすくす、くすくす。
囁き声が今も響き渡っているというのに。]*
(#1) 2017/07/15(Sat) 20時半頃
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…蔵書点検は終わったかね?御苦労様。 丁度休憩室の冷蔵庫にアイスが有ったはずだ、食べていくといい。 急に手伝うよう無理を言って悪かったね。
[夕暮れ。 館長――ティモシーは、点検が終わったという彼に、カウンターから労いの言葉をかけた。]
あとは私がやっておくよ。”彼ら”としたい話も有ることだし…… …何だい。怪訝そうな目をして。 またおかしな事を言っていると言わんばかりの目だね。
(1) 2017/07/15(Sat) 21時頃
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まあ、信じて貰おうとは思わないさ。 ただ少しのユーモア位は感じてはくれないかね? 夢があるじゃないか、"本の話が聞ける"なんてことは。
[はいはい、お疲れ様でしたーと話もそこそこに去ろうとする手伝いの彼を、 しょうがないねえと言わんばかりの表情で、それでもゆるりと手を振って見送って。
残されるは一人の人間。 それから、たくさんの本]*
(2) 2017/07/15(Sat) 21時頃
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/* オルのつく名前のチップにしようと思ってたんだが乱痴気なあいつしかいなくてな…(頭抱え ヴィジュアル重視でこうなった。
(-0) 2017/07/15(Sat) 21時頃
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/* 参加者さん集まってくださるかなー!!
(-1) 2017/07/15(Sat) 21時頃
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[編纂者、という職業をご存知だろうか。辞書の編集を仕事とする者達の事だ。 僕はそんな彼らの、細やかな作業の集大成として完成する。 ……その、予定なのだ けれど]
"先生"? いつまで寝てるつもりなんだよ、せーんーせい!
[絶賛、編集難航中であるようだ。]
(3) 2017/07/15(Sat) 23時頃
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[辞書の編集は1人でやるものでは無い。 何人もの人間が、何年も掛かってやるものだ。 けれど全員が"辞書"である僕を認識出来るわけではないらしく、 僕が"先生"と呼んでいる彼だけが僕の存在を知っている。]
先生、ねえ 僕はいつになったら出来るんですか? 早く僕を完成させてくださいよ、ねえ、せーんーせーいー
[だからこうやって口うるさくしても、先生しか僕を知り得ない。 先生が僕に構えば構うほど、他の編纂者から変な目で見られるだけだ。
愉快でもあり、同時に、ちょっと寂しい事でもあった。]
(4) 2017/07/15(Sat) 23時半頃
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[完成するその日を待ちながら、真剣な表情で作業する彼らを 僕が作られていくその様を、じっと見つめるのが好きだった。]*
(5) 2017/07/15(Sat) 23時半頃
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自分が伝記の中の創られた存在だと知っていても その野心を隠すことなど出来ない。出来るはずもない。
それが俺という存在。俺達という集団。軍団。
俺の元になった人物はどんな奴なんだ、とか 本当はそんな人いないんじゃないか、とか 思うところは多々あるが、やはり俺は抗うだけ この世界に、抗う存在だ。 俺を書いた奴だって、そう俺を設計している。
だが・・・抗うというのは・・・一体何なんだ? 抗う事しか知らない俺・・・俺自身は、抗った結果何が残るというのだろうか。
モンドという革命家は、自由を求め戦った。 その結末は・・・火刑台。 憎き貴族共から悪魔と蔑まれた、残酷な死。
モンドの求めた結末は、自由。 だが、俺は・・・俺自身は、どんな結末を望んでいるのだ?
(6) 2017/07/16(Sun) 12時半頃
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[自身が伝記の存在と知りながら、彼は悩む。 モンドという革命家の意思、思念がそのまま自分になっているわけではないのだ。 彼は自由を求めた戦いの結末を知っている。かの悪魔のような結末を・・・]
(7) 2017/07/16(Sun) 12時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2017/07/16(Sun) 12時半頃
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/* !
(-2) 2017/07/16(Sun) 13時頃
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とるよ、とるよ。 あさがおは、つるべを、とるよ。
[ぱたぱたと立てる足音、聞くひとは今はまだ 『わたし』を記すこの方だけです]
せんせい、せんせい。 また、夏が終わってしまうわ。 あさがおは、まだ、つるべにぐるぐるですか。
[詩歌と四季シリーズ、夏の思い出。 冒頭に人口に膾炙した詩歌を引き、季節の思い出を描く いわばエッセイというジャンルでございましょうか]
(8) 2017/07/16(Sun) 14時頃
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春は咲いて、秋は実って、冬は積ったね。 ねえ、ねえ。 あさがおは、せんせいのごほんに、なれますか。
[ほんの少し、ほんの少しだけ。 この頃の『わたし』はやさぐれていました。
『わたし』だけ、ずっと赤ちゃんのような 状態で、一年を過ごしていたものですから]
(9) 2017/07/16(Sun) 14時頃
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[兄姉は、実際の季節に合わせて刊行されたのですが。 『わたし』は二年目の夏を迎えてもこの通り。 つるべを取ったところから、なかなか進まなくて。
せんせいは、時々苦笑なさいました。少し眩しそうに。
やがて書き上がった『わたし』は、時に お日様で、向日葵で、花火で、入道雲でした。
けれど、みずから名乗りを上げるなら。 やはり、朝顔かしらと『わたし』は思うのです。 夏の朝『わたし』は『わたし』になりましたから**]
(10) 2017/07/16(Sun) 14時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2017/07/16(Sun) 14時頃
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抗え!抗え!抗え! この狂った世の中に。奴らにのみ都合の良い貴族政治に。 俺達に自由を!民衆に自由を!
心の中で、叫び続ける。
それは、その叫びは・・・誰のものだ?
少なくとも俺ではない。だが俺の中でリフレインする叫び声。
(11) 2017/07/16(Sun) 17時頃
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/* ありがてぇや…へへ… あと4名!来てくださるかな!
(-3) 2017/07/16(Sun) 17時半頃
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[おさかな。四つ足の動物。空を飛ぶいきもの。
色とりどりの生き物が、彼女の筆の動きで増えて行くのは みているだけで、ワクワクするってもんだ。 でも……そんなおれにも、要望というか。 人間の言葉で言う『ワガママ』ってやつがあってさ。]
(12) 2017/07/16(Sun) 18時頃
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なぁ。ばあさん。 もう少し、こう……なんだ。
かっこいいヤツ、増やせねえのか?
[聞こえないだろうと思っていても、 その時のおれは、製作者の気を引こうと必死だった。
なにしろ、おれは。 ばあさんの描く絵が大好きだったから。 この人は柔らかいタッチの絵が得意なのは知っていたが そんなばあさんの描く、かっこいい動物も おれは、見てみたかった。]
(13) 2017/07/16(Sun) 18時頃
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他の本に聞いたんだ。 キョーリューって言うの?
おれ、ああいうの、描いて欲しい!
[まだ完成もしていない本であったから。 いくら、かっこいいいきものが好きだと思っていても 本を抜け出すときは、その姿しか取れなかった。
ちょろちょろと、ふわふわのシマリスの姿をとってさ。 ばあさんの座っている木の椅子の足元を駆け回り。 彼女の毛糸の靴下を小さな前足で、 かりかりとかいて、毛糸を無駄にほつれさせたもんだ。 ]**
(14) 2017/07/16(Sun) 18時頃
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/* おおおぉーー。前の村とは違った雰囲気になりそうだ〜〜楽しみ
(-4) 2017/07/16(Sun) 19時頃
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/* ん…??あと4人とか言ったけどあと1人で始められる…のか? 7人で2名ダ狼、あと王子…5名? あれ????なんか計算アレ??
(-5) 2017/07/16(Sun) 19時半頃
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/* 計算し直した大丈夫大丈夫、奇数でオッケーなんだよかったよかった
(-6) 2017/07/16(Sun) 19時半頃
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私は、貧しい絵描きだ。
依頼者から、「有名な」絵描きの作品模写を依頼されて。ひたすらそれを制作する毎日。
[ああ、念の為に断っておくが──いわゆる違法の「贋作」作りというわけでは無い。
私の生きた時代は、未来のいつかの様に美しい色鮮やかな印刷技術など無かったのだ。よって、人気作品そのものが手に入らないのであれば、その作品を模写したものを作ってもらい手に入れる──そんな事が世間で、普通にまかり通っていた]
(15) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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屋根裏──収入の少ない者が借りるのは大方そういうところである──の作業場にて凄い作品の真似をするのは、楽しかった。夢中になった。
あの道具、この手法…研究するうちに、年月は去って行った。そして、ある時ふと気づいたのだ。私はひとりぼっちだと
(16) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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/* やったー!これで始められる最低人数は揃ったぞ…!!
(-7) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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昼に一息つき。椅子に座ったまま背伸びをしながら、窓をぼんやりと眺めれば…そこから見えるのは、冷たくそびえ立つ灰色を纏った煙突達。
(ああ、さみしい)
目の前のキャンバスに描かれている色鮮やかな美しい世界とは、何たる違いだろう。私が現実にいる場所は
(17) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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このまま、私は。
「有名な」絵描きの真似事をしながら年を重ねて老い、消えていく定めなのだろうかと。
その日は珍しく、研究意欲も消え失せぼんやりと窓の外を眺めていたのだ。そのうち太陽が沈んで、明かりを灯す時間になってもそのまま
(18) 2017/07/16(Sun) 21時頃
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そんな私を窓から、じっと見つめていたものがいた──
まん丸い、“おつきさま”だ。
「やあ、おつきさま。今宵も綺麗に輝いていますね」
そんな風に、何気なく窓に向かって話し掛けたその時。不思議な幾多の物語が、光と共に零れ落ちてきたのだ──**
(19) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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[ 目の前には背中がある 広い男の、しかし痩せて猫背の後ろ姿だ。 木机に向かいこちらを振り返ることはない。 椅子は古く、彼が身じろぎすれば軋んだ音を立てる。 視線を少し外せば昨日飲んだコーヒーのカップ まだ洗われもせずに汚れたテーブルに乗せられていた。 いや、そこだけじゃない。この部屋は全体的に汚れ埃っぽい。 その中で机と椅子だけはよく磨かれている。 ]
それで、この先はどうなるんだい。
[ それはこの背中の男の性質と職業をよく表していた。 しかし、覗き込んだ先には途切れた文字 飛び上がるみたいに椅子ごと退いて 我に返ればバツが悪そうな表情で髪を掻き回す 驚かされたからというだけの反応じゃない。 問いへの無言の答えを得て盛大にため息をつく。]
(20) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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おやおや、まあまあ。 それなのに今までずっと動きもしなかったのかい? 昼寝ならベッドでしたほうがいいんじゃないかな。
書き終わる前に先生が老いてしまいそうだね。 もしや未完成のままの本を自分の棺に入れる気で? 僕しか話し相手がいないからってねえ。
[ それは勘弁願いたい。 片眉を上げ大袈裟に肩を竦めて見せると 不健康に白い顔が思いっきり顰められた。 先生は僕のことがあまり好きではないのだ よく知っていることだし、改善するつもりもない。 ]
(21) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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先生。 親は子を選べないけれど、 物書きは自分が生むキャラクターを選べるんだ 僕を生んだのもこんな性格にしたのも紛れもなく貴男さ。
[ 何しろそんなことをしては物語が破綻してしまう。 作家によって生み出されたキャラクターは 生みの親の手を離れ独り歩きをしてはいけない。 ね、当たり前のことだろう。 先生も何も言えなくなったみたいだしね。 眉間の皺がお前と話したくないだけだと言っているけれど。 ]
(22) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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さあさ僕の相手が嫌なら頑張るんだよ大先生。 世界上の子供達が貴男のファンタジーを待っているのだから。 ほら、目に浮かぶようだろう? この物語を嬉しそうに読む少年少女の姿がね。
[ 肩を叩き、明るく呼びかけたのならば 分かっていると鼻を鳴らしてまた机と向かい合う。 その色の悪い唇の端をほんの少し持ち上げたのなら 掃除をしてくれる誰かも見つけられるかもしれないのに。 けれど、これが僕の生みの親だった。 だからそんな先生を見て代わりに笑うんだ。 ]
(23) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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……おやおや、まあまあ。
[ 因みにこの後84分後、筆が乗って来た頃 色男の王子様の出番を沢山おくれよと言ってみたら その言葉は清々しい程に無視された。 児童文学作家にあるまじき冷たさである。 ]*
(24) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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/* 書くタイミングが難しうございます。こそこそ。
エセ日本文化とヘタなハイクを紹介する サムライでもよかったやもしれませんね。 色恋沙汰になった時がたいそう愉快にございます。
(-8) 2017/07/16(Sun) 21時半頃
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[一緒に歩いた下り坂の日射し。 ふたりきりの花火大会。浴衣の柄。 手元の線香花火。落ちる火。お線香の香り。
――久々の、ひとりの通学路。 自転車は、蔓に絡めとられてそれきりです。
せんせい。夏は鮮やかなものなのですね。 生も死も、きらきらと、濃くも刹那に過ぎゆく季節。
夏に限っては、ご自分の故郷の行事や思い出に こだわっていらした、『わたし』のせんせい。 とある方の死に顔を睫毛の先まで描いては消し 消しては仄めかすペン先の揺らぎを、『わたし』は かくと分かってはおりませんでした。
ほんとうに、ややこのよう。お恥ずかしいわ]
(25) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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/* 偶数になったらティモシーさんをログアウトさせてロビンを狼にすりゃいいね…
16
(-9) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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先生、朝顔は忘れません。 夏の匂いも、楽しさも、寂しさも。
[陰も陽も際立って生彩を放つ夏。 花萎れてのちも、種を残すでしょう。 先生の中の故人の面影が『わたし』に託されたように]
夏の素敵なところ、色んな方にお伝えしてまいります。 せんせいも、お忘れになっちゃいやよ。 悲しむばかりでは、いやよ。
(26) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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/* でもずさっと来て欲しい!な!あと3人くらい!!
(-10) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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――いってきます!
[別れがあれば出会いあり。
贔屓目ながら『わたし』は、ええ、朝顔は思います。他の季節にも素敵がたくさんありましたが、生命の夏ほど好ましいものはないと。
三年目の夏、朝顔は外の世界へ送り出されたのでした]
(27) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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[ばあさんが孫に聞かせる昔話は 決まって、どうぶつが出てくるものだった。
ウサギとカメがかけっこをする話だとか。 狼がおばあさんと女の子を食べてしまって、 猟師さんに倒されてしまう話だとか。 ロバがイヌやネコ、ニワトリと 音楽を奏で仲良く暮らすまでのお話とか。
暖炉の前で、孫に聞かせるものがたり。 おれはそれを、シマリスの姿で本の上に座って 心地よい子守唄の代わりとして、聞いていた。]
(28) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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『ねえ、おばあちゃん。ロバってどういういきもの?』
「あぁ…それはねぇ。」
[孫に強請られるたびに、ばあさんは微笑んで。 暖炉の前から立ち上がり、"おれ"を抱えて戻ってくる。
そして楽しそうに、おれを開いて語るんだ。]
「おまえがそういうと思って ロバの頁も……ほら。ちゃんとあるんだよ。」
[ばあさんは、元々絵本作家だったらしい。 引退をしたばあさんがおれを描き始めたのは、 まだ小さな孫のため。幼くてもわかるような図鑑を、 自分の手で描いてあげたかったからなんだと。 おれはそう、ばあさんの部屋にいた他の本から聞いた。]
(29) 2017/07/16(Sun) 22時頃
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[『ホレーショー』と名付けられた凛々しい犬は。 図鑑の案内役として、最初の頁から最後の頁まで、 至る所に出てきては、その頁のどうぶつの解説をする。 それは白い犬で。黒い首輪をしていた。
……その犬が絵本に描き加えられたのは、 おれが、ばあさんの足元を駆け回り、 靴下をひっかいて我儘を言った次の日だったんだ。
それまでもばあさんはおれが話しかけると、 返事はなくとも微笑むように見えたものだったがな。]
ばあさん。おれ、気に入ったぞ。 この犬……すげえ、かっこいいじゃないか。
[───全部は見聞きできなくとも。 ばあさんに、おれの声は届いているのだと。 おれは嬉しくなって。白犬の姿になっては。 孫のための『どうぶつ図鑑』を描くばあさんの足元で わうん!と、尻尾を振って鳴いたんだ。]
(30) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[────"読めば死ぬ"。 そんな本の存在を、ご存知だろうか。
何て事無い、ただの与太話。 誰もがそう、一笑に付す存在。 虚しい噂ばかりが一人旅して、 遂に誰にも手に取られる事の無くなった、哀れな存在。
故に、誰が記したかも知られておらず。 今や、どんな物語なのかを知る人はほんの僅か]
(31) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[本が作られたのは、随分と昔の話だった。
作者は、そう。ジョン・ドゥとでもしておこう。 彼は、ありったけの絶望でもって、 この世の地獄の様な悲劇を描ききった。 妥協も慈悲も、一切無く。 ただ只管、自らの嘆きを表現する一つの手段として。
絶望の物語が綴られるのを、 主人公の男は、いつもの顰めっ面で見詰めていた。 悲劇の主人公。 そうあれかしと望まれるがまま、、 生まれたその瞬間から、笑顔というものを知らない]
(32) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[やがて本は完成し、売り出され。 最初の内は人目につく事もあったが、 その過激な内容から、忌み嫌われる様になった。 そしてその大半が、焚書されてしまったという。
それならそれで、幸運だったろう。 読む者は少なくとも、 一部の書痴に愛でられるのなら、それで。
この本の悲劇は、要らぬ噂を招いた事。 ただそれは、ジョンからしたら、 望む所だったのかもしれない。
その本の"存在"は、少なくとも その時代を生きた人々の心に、刻み込まれたのだから]
(33) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[死を呼ぶという噂が偽りだろうと、 そんな本を手元に置く人間なんて、そう居はしない。
偶然それを手に入れた善人だろうが、 噂を聞きつけ手に入れた奇人だろうが。 その本を手に入れた人間は、 噂を聞くか、その絶望的な内容を読み、 誰もがすぐに、手放してゆく。 再び古書店に並ぶその本を前に、 "嗚呼 あの本がまた、持ち主を殺したんだ"。 そう囁きあう姿が、よく見られた。
手に取られたかと思えば、すぐに他の誰かの手元へ。 目まぐるしく変わる、己の所有者。 うんざり。そう表現するのが正しい。 男はいつだって、自分の居場所を求めていた]
(34) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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一人、二人、三人、四人。 ────……さて、後何人でしょう。
[その本を横目で見て、素通りしていく人々の数。 その数ばかりが増えて、 つくしかった装丁は、日毎輝きをうしなってゆく。
物語の主人公としてつくられた日の事など、 遠い記憶。覚えていない。 哀れな本、その悲劇の主人公として 男はただ、其処に存在するだけ。
そうして今日もまた、男は居場所を無くすのだ。 次は何処にゆくのだろう。嗚呼……
────もう、うんざりだ**]
(35) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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/* 色々な意味でだいじょうぶかと思いつつ! どうぞよろしくおねがいします
(-11) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[ ねえ先生、ボクの次の相棒は誰なのかな! ]
(36) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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奴らに死を!奴らに死を! 今こそ自由を!今こそ自由を!
剣を取れ!戦え!殺せ!
・・・ああ、これは俺のあるべき姿だ。
だが違う。何か・・・俺はもっと、別のものを見てみたい。
(37) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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[ いくつかの、ぼうけんのおはなし。 もしかしたら、恋のお話。怖いお話。 紙にペンを走らせる先生いわく、 ボクが出てくるこの本は、 "おむにばす" っていうんだって。 おんなのこも、おとこのこも、 おじいさんもおばあさんも、 たくさんの人が主人公で出てくる、色んな物語。 でも、だけどたったひとつ、先生のこだわり。 全部のお話に共通して出てくる登場人物が、 このボクなんだ。 ]
(38) 2017/07/16(Sun) 22時半頃
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幾度となく叫ぶ己の元(ベース)。
これは・・・狂気か。
俺のベースは狂気に満ちている。 火刑台が近付くにつれ、より強く。
激しく燃える憎悪の炎は、伝記の中の俺をも蝕む。
・・・あるいは、創られた時には既に。
(39) 2017/07/16(Sun) 23時頃
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[ あるときは彷徨い、 見つけて貰った主人公にご飯を貰ったり、 あるときは主人公と敵対して、咥えた針で戦ったり。
主人公そのものになれない、 物語の間をお散歩するボクだけど。 でもでも、それだって、先生の紡ぐ物語を見られれば、 きっと幸せなんだよ。
ねずみだからって馬鹿にしちゃあいけない。 ボクはみんなの言葉が分かるよ。 だって大好きな先生のねずみだからね! ]
(40) 2017/07/16(Sun) 23時頃
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|
「しあわせはすぐそばにあっても、なかなか気がつかない。 それはとても、もったいないことだと、思わないかい?」
(41) 2017/07/16(Sun) 23時頃
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|
[そんな口癖を持つ作者は、 自分が執筆した本を通して、読んでくれた人に 当たり前の幸せの尊さを、広めたいようだった。
世界じゅうの子どもたちが、幸せになれるように。 幸せを、見つけられるように。 作者はそう口にしては、筆を進めていく。
わたしは、そんな 優しくて博愛主義の作者の顔を見上げながら。 くすりと微笑んだ。]
(42) 2017/07/16(Sun) 23時頃
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|
[ たくさん、たくさん。 時が経って物語も増えていけば、最後には。 かたちになって、あるところへ行くんだって、 先生は満足そうに呟いていた。
"いってきます"をするときの、 先生とボクとの思いは、きっと同じだったよ。 もしかしたら、主人公 ── もとい、 ボクのたくさんの相棒たちも、 同じだったかもしれない。 ]
(43) 2017/07/16(Sun) 23時頃
|
|
[ 人間と獣、二つの国の戦いを描くストーリー 主人公に聖なる銀の剣を授ける人の国の王子 それが物語の始まりでの僕の役目である。
主人公、彼は輝く剣と共に旅に出る 悪しき敵を斬り捨て、美しい娘を助け 時には秘宝を見つけ仲間と喜び合い 心優しい獣に出会い価値観が揺らぐこともある。 広い世界を知って大人になっていくのだ。
見送るばかりの王子には知り得ない筈のその内容を じっくり読み耽り、息をつく。 ]
(44) 2017/07/16(Sun) 23時頃
|
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悪魔が出てくるのは少し唐突だけれど
面白くなってきたじゃないか、ねえ。 これはきっと先生のヒット作になるよ、間違いないさ。 そうしたらもっといい部屋に住めるよ 掃除婦…… いいや、ちゃんとした伴侶だって望めるかもね。
[ そしてその時、君は 自らの本の登場人物などと話す必要は無くなるのだ。 ]
(45) 2017/07/16(Sun) 23時頃
|
|
──そうね。その通りだよ、パパ。 幸せは、すぐそばにある。 いつ、どこであっても、みんなのそばにある。
……パパ。 もっと、もっと、愛にあふれた世の中になってほしいよね。 些細なしあわせの大切さ、わたしがみんなにひろめるから。
(46) 2017/07/16(Sun) 23時頃
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|
[ 読んでくれるきみへ。 きみの大切な主人公と、"ボク"は、どれかな。 どうか聞かせておくれ!
そしてどうか。 相棒とボクが体験した全ての気持ちを、 きみと一緒に、感じたいんだ。 ]
「ちゅう」
[ ……インクで綴られたボクの声は、 たった一言、だけどね? でも、たくさんの思いはこもってるよ。 ほんとうだってば! ]
(47) 2017/07/16(Sun) 23時頃
|
|
[そう言って、わたしは作者にだっこを求めるように、両腕を伸ばし。]
だから、パパのもとから離れるのがさみしいなんて。 ぜいたくは言わないわ。
[囁く。]
(48) 2017/07/16(Sun) 23時頃
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|
……おやおや、まあまあ。
[ 情けなく感傷的になっていた。 怪訝そうな先生に「なんでもないよ」と笑いかける。 この物語が、僕が登場する場面が子供達に読まれるまで あとどれくらいだろう?
開け放たれた窓から吹き込む風 埃を舞わせ、頁を捲り、 けれど僕のマントは靡かない。 ] *
(49) 2017/07/16(Sun) 23時頃
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