126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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− 森の奥 −
[舞い降りた先にあったのはただの遺骸>>11だった。 そこに魔力の残り香はあれど魂は無く、 氷の蜥蜴は左右の目でぎょろぎょろと何かを探していた]
………。
[2人分の魔法使いの血の臭いに、集まって来た魔物を 鞭のように撓る舌で絡め取り口に収めていく]
(37) 2013/06/19(Wed) 22時半頃
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お前達ニハ贅沢すぎル。
[魂も魔力も勿論だが、抜け殻となった遺骸でさえ。
回復出来なかった事を残念に思うと同時に]
ヲ前達はこれで3人一緒カ。
[面倒な筈なのに。 少しだけ、これでも良かったのかもしれないと 残った理性が何かを想う。
解放された先に、その魂は何を想うのだろう。
そんな感傷の様な思いを持ちながら、 2人の遺骸に近付く雑魚を喰い尽していた]
(*1) 2013/06/19(Wed) 22時半頃
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[雑魚を喰いながも、まだ完全に回復していない事に 蜥蜴は苛立つ。 残った魔法使い達を喰うならもっと力がいる。
やはりソフィアを喰っておくべきだったかと思うが、 今はもう戻る事も出来ない。 戻る時は彼らを殺す時。
どうするか、と思案しながら動かしていた目に 雑魚とは違う温度と魔力が近付いて来るのを確認した>>22]
………。
[『対象』と言われても、気にすることなく 遺骸に群がろうとする雑魚を喰らっていく。
他にも『聖杯』や『怨め』>>23と口にしてきたが やはりそれにも無反応だった]
(40) 2013/06/19(Wed) 23時頃
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[向けられた殺意にすら反応しない。 魔物が殺意を向けられるのは当然だから、 気にする筈も無い。
ただ命の色が駆け出せば初めて反応を見せる。
太く長い尾が正確に動いて宙を走った。 纏った凍気は雨を凍らせ、無数の氷の槍となり 刃を纏った尾と共にヴェラを襲う。
片方の目は正確に、ヴェラの動きを。 そしてもう片方の目は、一段と紅く見える右腕を見つめていた]
(41) 2013/06/19(Wed) 23時頃
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[片目は正確にヴェラの動きを追う。 体温で認識しているから狼の姿なのか人の姿なのか 判別し難かったが、その速さと四足で動く様子に 狼の姿を取っているのかと判断する。
尾を逃れて高く高く跳躍した頭上>>43 ぎょろりと顔を動かさずとも自由に動く目はそれを捕える。 氷の槍が手応えがあったかどうかは判らないが、 力を帯びた手の色>>43は体温の紅とはまた違った色]
(44) 2013/06/19(Wed) 23時半頃
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イアン…か…。
[降り注ぐ雨の中、掻き消される名前]
(*2) 2013/06/19(Wed) 23時半頃
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[他に魔法使いがいれば ヴェラの速さは大きな武器になっただろう。 だが今は一対一。 他に気にする事が無い以上、 別々に動く目は対象の距離や位置を正確に把握する]
………。
[届かず、もどかしげに振っていた尾、ではなく。 蜥蜴はスッ、と立ち上がる。 鋭い鉤爪を喰い込ませ、そのまま地面に叩き付けようと 落ちて来る足を掴もうとした]
(45) 2013/06/19(Wed) 23時半頃
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[ヴェラと戦いながらも、隙を見て遺骸に近付く魔物には 遠慮なく尾を振い叩き潰す。
放置していても朽ち果てるだろうが。
朽ち果てるまでは……魔物に穢させたくはなかった。
何も残っていない遺骸だからこそ。
魔法使いとしての姿を残してやりたいと思ったのは。
久しぶりに大勢の魔法使いに関わったから 何か鈍っているのだ]
(*3) 2013/06/19(Wed) 23時半頃
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[鉤爪はしっかりとヴェラの脚を捕えたようだった。 地面に叩き付けられて、上がった悲鳴>>49を確認すると 離すものかと脚を掴んだ手に更に力を込める。 鉤爪だけでは無い、直接握る事により 全身に纏う凍気が直接身体を侵していくが、 ヴェラに何処まで通用するのか]
ヒュンッッ……
[ぎょろりと動いた片目が遺骸に纏わりつこうとする 魔物を捕え、同時に尾が雑魚を吹き飛ばした。
そしてそのまま氷の刃を纏ったまま、 地面のヴェラへと振り下ろす]
(52) 2013/06/20(Thu) 00時頃
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[纏う凍気は雨粒程度なら瞬時に凍らせるが、 血潮の流れる人の体内、深部まで固めるほどの強さは無い>>54 だが流石に雨に打たれた表面は水気と共に凍りつくだろう。
振り降ろした尾は遮る左腕>>55を感じながらも 勢いそのまま胸まで叩く。
多少は勢いが削げたものの、手応えはしっかり感じた。
だから脚を掴んだ手を離したのではない。 凍気に塗れた脚の温度が下がったから、 それを目標と認識しなくなったのだ]
(57) 2013/06/20(Thu) 00時半頃
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[動く手が何に触れようとしているのかは判らない。 だからこそ、そのまま胸を押さえていた尾を離し、 今度こそトドメを刺そうと、まだ紅く色づいた中心へと 大きく振り下ろした]
(58) 2013/06/20(Thu) 00時半頃
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/* ツェツィーリヤさん、お気遣いありがとうございます。 LWは通常営業ですので(目を逸らした)
(-47) 2013/06/20(Thu) 00時半頃
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[尾は地を叩いた>>61 雑魚を牽制していた目が再びぎょろりと動いてヴェラを捕える。
誇り高く立ち向かおうとするヴェラ>>61に 蜥蜴は何度も瞬きを繰り返すだけ]
(64) 2013/06/20(Thu) 01時頃
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ヲ前の群レは強いナ。
[ヴェラには一切の言葉を話さないが、 その眩いほどの魔法使いの誇りに目を瞬かせる。
彼ほど強ければ、あの時何かが変わっていたのかもしれない]
全テ、過去だ。
[だがもう何もかも遅い。 何も変わらない。 変わるとすれば、彼が死んで、俺が喰う事]
(*4) 2013/06/20(Thu) 01時頃
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[限界が近いだろうと、残る理性が静かにヴェラを観察していた。
立ち上がっていた姿を前に倒して、再び四足に戻る]
ビタンッビタンッッ
[水溜りを凍らせて、砕きながら尾を何度も何度も地に打ち付ける。
間合いと動く「時」を測る様に暫し向かい合っていたが。
風が吹いて、 ツェツィーリヤの身体が不意に崩れて 粉となる。 そして残ったローブが舞い上がり、 蜥蜴とヴェラの間を遮った。
それが合図とばかりに、蜥蜴は動く。 ローブを裂く様に尾を飛ばし、舌は足元を払う様に 低く地を這った]
(65) 2013/06/20(Thu) 01時頃
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[体温の色が消えた瞬間、今まで体温が見えていた場所に 違わず尾と舌を飛ばす]
………。
[狼の毛皮は宙に舞う>>67 他のものよりは温度はあるその動きに、片目が動いた。 だがすぐにもっと高い、命の色が地にあると判ると 両目はそちらに戻る]
…………。
[攻撃を予想しなかったわけではない。 ただ蜥蜴は肉体に直接の攻撃が加わらなければ 攻撃と認識出来ないからこそ、 宙を舞うものから即座に視線を戻したのだ]
(70) 2013/06/20(Thu) 01時半頃
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[そして攻撃を認識しないからこそ、 躊躇うことなく倒れた身体に四足のまま近寄る。
黙ったまま、振り上げた鉤爪は命の中央を狙い動く**]
(71) 2013/06/20(Thu) 01時半頃
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/* 帰って来たらなにこれwwwwwwww
(-58) 2013/06/20(Thu) 22時頃
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/* コリーンを直撃→ヴェラの右手がコリーンを生贄にする→ヴェラ復活!の未来?
ここら辺が難しいな。 ヴェラは殺すけどソフィアが来るまで待って、 彼女の覚悟と成長を見たいから引くつもりだったんだよな。 ソフィアにヴェラの生贄と救済を託すつもりだったんだが。 さてどうするか。
(-59) 2013/06/20(Thu) 22時頃
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− 森の奥 −
[鉤爪を振り被った直後、遮る様な声>>89と共に コリーンが飛び込んで来る。 動く体温を素早く察知した片目がぎょろりと見つけ、 その身体もろともヴェラを切り裂こうとした]
…………。
[だがその鉤爪は途中で寸でで動きを止める。 庇うコリーンの向こう、突き出したヴェラの右腕>>87と それに応じる様に、 イアンの遺骸が霧散して雨に消えるのが見えた]
(91) 2013/06/20(Thu) 22時半頃
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イアン…。
[そうか、それ程大切か。 魔物と化しても酷く冷静な視線が霧と化したイアンと ヴェラの右腕を片目で見つめる]
(*5) 2013/06/20(Thu) 22時半頃
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[ヴェラの最期を認めたくないと言う様に、 見たくないと言う様に雨に消えたイアンの遺骸の あった場所と、脈打つヴェラの右腕に 蜥蜴は無言のまま鉤爪を降ろし、地を蹴った]
…………。
[コリーンの傷も浅くない、もしかしたら生贄の魔法は コリーンに発動するのかもしれない。 魔物の本能的な危機察知か、 それともそれ以外に何か思う事があったのか。
大事な贄になる筈の目の前の餌を捨て、 蜥蜴はその場から走り去った]
(92) 2013/06/20(Thu) 23時頃
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どうせ放っておいても死ヌ。
[トドメを刺さなかった事を何故か言い訳の様に口にして 蜥蜴は四足のまま駆けた]
(*6) 2013/06/20(Thu) 23時頃
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腹ガ減っタな。
[色々思い出して嫌になる。
あの女も俺の前に飛び出してきた。 首が無くなる直前の事だ。
魔に堕ちる事を厭わないほど、 堕ちる事を望んだほど大切だった。
殆ど残っていない記憶が冷たい氷の心の奥で疼く]
(93) 2013/06/20(Thu) 23時頃
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/* と言う事で逃げを打つ事にした。 でも誰も喰ってないお腹減ったホレ―ショーです。
(-67) 2013/06/20(Thu) 23時頃
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/* あっ!! 修正して無かった!!!!
(-71) 2013/06/20(Thu) 23時頃
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[蜥蜴は考える。 コリーンがいると言う事は ソフィアが失敗したか、殺されたかだ。 もしかしたらもう生贄にして徒労に終わるかもしれないが、 今後の策を練るのに確認も必要かと、 先程戦っていた場所へと走る。
左右の目は忙しなく動きながら警戒を怠らない。
そして見つけたのは隠れていた場所で まだ動いている命の色>>75
とっくに死んで、彼こそ生贄になったと思っていたが。
丁度いい、とばかりに遠慮なく餌にしようと ヤニクに向けて尾を振った]
(99) 2013/06/20(Thu) 23時頃
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[この場にコリーンもヴェラも、ソフィアもいない。 片目はヤニク>>102を、片目は周囲を警戒していた。
弱った相手1人と判断すれば、 増える多少の傷は覚悟の上で、確実に仕留める事を優先する。 花咲いた有刺鉄線ごと、氷の刃を纏ったまま 尾をヤニクへと振り下ろした]
(104) 2013/06/20(Thu) 23時半頃
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[耳に届く悲鳴>>106に周囲を警戒していた片目が更に素早く動く。 声に反応する命の色が無いかを探すなか、 腕に絡む棘の痛みに攻撃を受けたのだと気付いた]
シュルリッッッッ
[尾とは違う、鋭い音を立てて鞭の様な舌が右腕を狙う。 そして棘に引かれる様にヤニクへと駆けて、 棘が捕えた腕を爪を立てる様に彼へと突き出した]
(110) 2013/06/21(Fri) 00時頃
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/* ヴェラお疲れ様でした。
(-81) 2013/06/21(Fri) 00時頃
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