4 SADISTIC DETH GAME:2nd
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長老の孫 マーゴ! 今日がお前の命日だ!
2010/03/25(Thu) 01時頃
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―路地裏― [壁に背をつけ、青い瞳は生気を失ったように地面を見つめていた。 なんであんなことになってしまったのか。 全て、自分が招いた愚かしさなのか。]
ごめん、ごめんなさいっ――――…。
[催涙弾のせいではなく。 涙が溢れてきて、零れて――――。]
『アンタ、ホントにタマ付いてんの? ナメてるとそこ切るわよ。 いつまでも泣いてんじゃないわよ。』
[見上げると青水晶にピアスを両耳につけた少女の顔。 その顔は不機嫌そうではあっても、何処か心配そうなそんな顔。]
(*0) 2010/03/25(Thu) 02時頃
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ホ、ホリー…、なんで…?
[黙ってしばらく見てた。 けど、その後、頬をグーで殴られた。]
いっ…?いった…?
『ネイサンは捕まったわよ。アンタが弱いせいでね。 あの人地味な顔してるけどいい人なのよ。』
え、あ、うん。
[立ち上がり、少女は月を背負って長い髪に手を触れた。]
『助けるわよ。あの人いないとウチの情報量も少ないの。』
[左の青い瞳が力強くこちらを見た。]
(*1) 2010/03/25(Thu) 02時頃
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あ、あのさ…。
『ナニ?』
まさ、か……兄さんにホレてるとかn
『いまここで撃ち殺すわよ。』
[顎に銃口を突きつけられたので黙った。]
ご、ごめんなs
『無駄口叩いてっとぶっ殺すわよ。 あ、それとコレ、返す。』
[手渡されたのは、左耳のピアス。 それを右手で受け取るって相手の顔を見上げた。]
(*2) 2010/03/25(Thu) 02時頃
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え、なんで……。
『いらない。私はピアスが片割れじゃないのよ。』
[きょとんとした表情で相手を見る。 それからホリーが額を己の額へと近づけてきた。]
『せっかく会った家族なのに…。 いなくならないでよ…もう1人はヤなんだから。』
…………、…。
『自分の家なのに、私はずっとのけ者だった。 私なんていらない子なんだ、ってずっと思ってた。 大人たちの笑ってる顔がムカついて、ムカついて。 皆殺ししてやろう、って思ったわ。』
うん、一緒だ……オレだって…。
[青年は目を閉じた。]
(*3) 2010/03/25(Thu) 02時半頃
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オレだって…ずっと、ここは、オレの場所じゃない、って思ってた。
[このチームは。
海でもなく。 沼でもなく。 池でもなく。 河でもない。
水を静かに湛え、空の月を映し出す鏡。 湖面に波紋を広げ飛び立つこともできない堕ちた鳥。]
きっと……ボクたちはもう大人なんだね。 オレたち、戻れないんだよ。 だからこそ、ここから飛び立たなきゃいけない。
[きっと、この湖面から飛び立てないけど。 それでもこの湖にたくさんの仲間がいたから。]
(*4) 2010/03/25(Thu) 02時半頃
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[だから、さようなら、"ボク"だった自分。 誰かを守るため、何かを掴むために捨てなきゃいけない。]
オレが動く。 ホリーはできるなら兄さんを助けてやってくれ。
病院か本部か…。 サリー、ちょっと探れそうなら探ってくれ。
『アンタ、死ぬの?そのケガで動くつもり。』
[そう問われて薄い笑みを浮かべた。]
Gameで死ぬわけないじゃん。
[それは一種、強がりでもあったかもしれないが。]
(*5) 2010/03/25(Thu) 02時半頃
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[こんなにも眠いのは、初めてかもしれない。]
―――――…、心が静かなのは。
[湖面の波紋は。
1つ落ちて広がっても。 もう1つ落ちて、その波紋が相殺される。]
諦めてはない、けれど…。 けれど…怖い、のかな……。
オレ、ホリーと別れるの…怖いよ。
[唇を静かに噛む。 歩く足、痛みが、じんじんと。]
――――…、
[イヌの臭いが、鼻に届いたか。]
(*6) 2010/03/26(Fri) 00時頃
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[誰かの上に立つのが頂点なら。 誰かの犠牲に上に立つのも頂点?]
―――――…、…。
[誰も認めてくれないと思っていたのに。 昨日、頂点が自分にあると言ってくれていたのは。 認めてくれていたのか、よく分からないけれど。]
――――、引き摺りだしてでも…話聞きだしてやる…。
[『蘭』の女に苛々と感情を覚えたのは。 むしろ、話を聞きたいのはこっちだったからかもしれない。]
(*7) 2010/03/26(Fri) 01時頃
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[認めてほしかったのは。
それは周りの仲間であり。 それから、周りの大人であり。
ホリーと。
そして、]
オレは…誰よりも……。
[思い出そうとするも。 その顔はやはり思い出せなかった。]
(*8) 2010/03/26(Fri) 01時半頃
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ボスに認めてほしかったんだ…。
[霞の中、その姿はどんどん薄れていく。 それこそがある種罪なのかもしれないが。]
――――、それでもいい、んだ…。
[銃を握る手に、力が入る。]
だって…それしか…。
[ボスに認めてもらえるわけなかった。]
(*9) 2010/03/26(Fri) 01時半頃
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[殺す勇気なんて自分にもなかった。 ただ、誰かを認めてもらうために。 人の命を積み続けることしかできなかっただけ。
それもGameであるなら。 積んだチップは全て回収されたのだけれど。]
――――…ホリー…。
[小さく呟く、その名。 唯一、認めてくれたと思っていた人。]
(*10) 2010/03/26(Fri) 02時頃
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