231 獣ノ國 - under the ground -
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[ 第三棟を見渡せば、遠くに誰ぞの姿>>67でも見ることはできただろうか ? 出来たとして、男は特に何も動かずに。 ……そう、どうせまた逢えると思っていた為に。彼の視線が此方へ、また歩先さえ向かうことがあれば、軽く会釈くらいはしたことだろう。]
これから先階段ではありますが 、―――歩けますか?それとも先のように担ぎますか。
[ 男は後から梯子を登る彼女へ、最後の段にて手を差し伸べた。その手が取られることもあったなら、ゆるりとその体を引き上げたことだろう。 そうしてふわりと包む潮の土の香に、何故か懐かしささえ感じながら。―――かつりと、靴音を鳴らした 。 「 さいしょのいっぽ 」の踏み出し方を 彼女はどう選ぶだろう。
まるで望んでいたと、願っていたと、……祈りにも似た表情を浮かべる彼女を尻目に映し。その隣、矢張り男はゆらりと影を揺らめかす。
―――長い長い階段を 上り切る先。独つだった男の影も、いまや隣に並びて二つ。 何か景色が変わることは ――あるだろうか? ]**
(77) 2015/07/17(Fri) 21時半頃
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/*べすぱきた(OωO)!
結局彼とは会えなかったなー。鮫も。リッサともほとんどなしかー。
はっ、……結局まだなくすもの決まってないあかん
(-66) 2015/07/17(Fri) 21時半頃
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/*恋心、はどうかな。 どきどきするところからやり直し。それはそれで可愛くていいよね。 甘いかなー?
恋心。恋心。うむ。なかなかいいかも。 更新までにきめないとなー。とりあえず恋心、仮決め!
(-67) 2015/07/17(Fri) 21時半頃
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…担いでくれよ
[梯子の最後、手を差し伸ばされて、引き上げられる。担ぐかどうするか、という質問には>>77こう答えて。遅くていいなら、歩けはする。だが、歩けるが…それでは、むしろ相手を待たせるだろうことと、それと…身体が、ぴったりとくっつく不自由を、もう一度味わいたくて。そう告げる。『さいしょのいっぽ』は、ひたすら不自由に。それが、誰かと関わり、生きるということなのだ。あれほど大切にしていた自由を失ったハリネズミは、終始幸せそうで。本人は表に出していないつもりなのだから、驚きだ。]
[潮の香りが、どんどん強くなっていく。この、海すら内包する広い世界で、自分はこれから、この男の心のぬくもりを感じれる範囲を離れずに暮らしていくのだろう。もしかすると、この施設よりも狭いかもしれない世界。でも、そこに積極的に囚われていたいと思う。…ハリネズミは本当は、いままで、凍えて死にそうだったのだから。毛を逆立てて、反抗して、怒って、それで発した熱で、心を温めて生きてきたのだから。ハリネズミのジレンマ。たとえ、ハリネズミは棘で自らも傷つけようと…ぬくもりを求めることは、やめられないのだ。]
(78) 2015/07/17(Fri) 22時頃
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…ヴェスパタイン
…相手の身体が、近くにあるってのは、こんなに、あったかいんだな。…知らなかったよ。
[抱きしられた事のないハリネズミは、担がれた状態で幸せそうにつぶやいて。扉の向こう、射す太陽の光は、プラチナの髪の毛にキラキラと反射して。まるで、その髪の毛に、ハリネズミのずっと欲しかった宝物が、宿ったようだった。自由を失ったハリネズミ。それは、居場所を、見つけた…という、事だった。]
(79) 2015/07/17(Fri) 22時頃
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あいたたた……
[足を見れば擦りむいているし、腕を見ればどこに引っ掛けたのか切り傷と、前の職場の傷が開いて出血していたりと散々で それでもアマルテアが近付いてくれば声が伝わったようで安心する]
キミに手当てされるのは嫌いだね 治療されるのがじゃなくて…
[言いかけてからふと、思う。嫌いなはずなのに、今はその治療される傷すらも、嫌じゃなく感じてしまう]
…僕が嫌いなのは染みる消毒液かな
[くすぐったい気持ちで、ニヘラと笑ってアマルテアの方を見る 彼女に治療されるのが嫌だったはずなのに。今ではそこまで嫌いにもなれないのはきっと、気持ちに素直になったからだろうか]
(+35) 2015/07/17(Fri) 22時頃
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キミも物好きだよ、ホント…
[抱きしめられればその身を委ねて、安心したように目を閉じる 嫌いなのに、大好きで。そんな矛盾を抱えたまま、空いてる手で頭を撫でようとする]
もう忘れないぞ、と まだ、思い出す事も沢山あるってハナシ
[睨まれれば慣れたように笑って、彼女にそう返す いがみ合っていた時を、嫌い合っていた時の思い出話でもゆっくりしよう。なんて考えて**]
(+36) 2015/07/17(Fri) 22時頃
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そうね、思い出すことが沢山あるわ。
[頭を撫でられれば、くすぐったそうに顔を赤くする。 思い出話もしたいと思ったし。 今彼がどうしているのかも、興味があった。 やはり自分の記憶は、靄がかかったように鮮明ではなくて。 彼と会話で、なにかキッカケが掴めたらと思う]
……ねえ、ノア。 お願いがあるのだけれど。
[お願い。アマルテアらしくもない言葉だった。 甘えるように上目遣いで切り出すと]
(+37) 2015/07/17(Fri) 22時半頃
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[外の世界に、たった一人だけ会いたい人はいたけれど、今どこにいるのかわからない。 10年前まで暮らしていた場所は、私を匿うための、人里離れた森の奥。 私がいなくては、その場所は意味を失うから。一人になったかあさまが今も尚そこに住み続けているとは思えなかった。 といっても、そのうちあの場所にも行ってみるつもりではいる。 フィリップに、私の育った場所を、見てもらいたいから。 かあさまに、いつか会えるという希望も、捨てない。 世界は広いけれど、時間はあるし、そしてなによりも、もう私は自由なのだから。
赤い鸚哥に導かれる>>75ようにして、場違いな昼の空を梟は飛ぶ。 嗚呼、空から見た世界は、とても広くて綺麗。 そうして、夜の気配が少しずつ忍び込む頃、どこか懐かしいような森が眼下に広がった。 目印になりそうな大きな楢の木に宿るフィリップの兄を追いかけて降りていけば、先に木に移ったフィリップが抱きとめてくれる]
(80) 2015/07/17(Fri) 22時半頃
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……場所、移さない?
[アマルテアの顔は羞恥で真っ赤だった。 ふたりは研究員たちの奇異の視線に晒されていた。 抱き合ったままの恰好は、やはり恥ずかしい。 どこからかヒューヒューと囃し立てる声が聞こえる。 いやもう、冷静になると相当恥ずかしい。良い大人です私たち]
それに、あなたの傷の手当てもしたい。し。
[しどろもどろになって、言葉を紡ぐ。 本当に自分らしくないと思った。 なんでこの人の前では、 いつもの気取った自分でいられないのだろう**]
(+38) 2015/07/17(Fri) 22時半頃
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ありがとう。 お邪魔します。
[着いた場所は、かつての兄弟の住処のよう。 抱きとめてもらったことと、お招きに感謝してそんな挨拶を。 長旅お疲れ様、なんて言おうかと思ったけれど、当然ながら長らく住人を失っていたその住処は埃まみれで。まだちょっと一息つけそうにない]
まずは……お掃除かしら。
[第二図書室を片付けたことを思い出す。あれはこのための予行演習だったのかしら、なんて思って。 そして、私はようやく、その場所に先客がいることに気づく。 掛けられたその声は、歓迎の声なのか、それとも迷惑がられているのだろうか? 瞬きを一つして、先客を見つめた]
(81) 2015/07/17(Fri) 22時半頃
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/* ぐぐった。 カッコウなのかな……?
(-68) 2015/07/17(Fri) 22時半頃
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/*ぴい!梟かわいいよーー梟ーーー
(-69) 2015/07/17(Fri) 22時半頃
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お願い…?
[甘えるようなアマルテアに対して嫌味を言う気にもなれず、黙ってそれを聞けば一瞬にして顔が赤くなって 周りを見れば好奇心だの、囃し立てる声が聞こえてはしっしっと手を振る]
……移動しよう、うん ここじゃ流石に恥ずかしいってハナシ
[冷静になってみれば何をしているんだろう、こいつ等。というくらいな恥ずかしい事をしていて 抱き合っていたのをゆっくりと話して、お互い赤くなった顔を見ないようにそっぽを向いてしまう]
(+39) 2015/07/17(Fri) 23時頃
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あー、もう!見るなってハナシ!!! お前等持ち場に戻れよ!…戻れってば!!!
[そう叫んでから、ゆっくりと立ち上がって再度自分の部屋の方へと歩き出す 振り返ってアマルテアの顔を見るほどの度量はなくて、震える足を引きずりながら壁に手をついてゆったりと歩いて]
…キミも来るだろう? 治療器具なら多分部屋にあるぞ、と
[そう彼女に問いかければ、付いてきてくれるだろうか**]
(+40) 2015/07/17(Fri) 23時頃
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/* 先生可愛すぎかよwwwwww ごめん、もうこれしか言ってないけど先生可愛いwwwwwww
(-70) 2015/07/17(Fri) 23時頃
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[ノアに案内されるがままに、再度彼の部屋の中へ。 扉がばたんと閉まると、唸るように手を額に当てた]
……ごめんなさい。 今後、あなたが働きにくくならないといいのだけれど。
[彼女には珍しく、しおらしく謝った。 たまには素直に反省することだってある]
腕、見せてくれるかしら。 今度は泣かないわよね?
[なんて意地悪く笑って。やっといつもの調子だ]
(+41) 2015/07/17(Fri) 23時頃
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[目ざとく部屋で見つけた消毒液を手に取って。 ふふん、と得意気に笑ってみせる。 ここからは自分のフィールドだ、と言わんとばかりだ]
化膿したら大変だわ。
[なんて大げさに言ってみせて。 彼が良いと言ってくれたら、治療を開始するつもり]
……ねえ、私って。前の職場でどう働いてた?
[そう切り出したのは、しばらく経ってからで]
私も、記憶が曖昧なの。
[正直に、打ち明けた。彼はどういう反応をしただろうか**]
(+42) 2015/07/17(Fri) 23時頃
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あー、大丈夫だってハナシ ここじゃそういうの無縁だから、新鮮なんだぞ…と
[最早諦めたようにしおらしく謝る彼女に安心させるように笑って それから泣かないでなんて言われれば少しだけむくれてみたり]
別に泣きやしないさ…多分ね それを引っ張ってくるのは卑怯だぞ、と
[嗚呼 こんなにも楽しい会話が出来るものなのだろうか。なんて嬉しく思う反面、彼女が忘れているらしい記憶について、少しだけ不安になったり 治療に関しては覚悟を決めたように傷口を差し出してから、彼女の質問を受け取って、暫く考え込んでしまう]
(+43) 2015/07/17(Fri) 23時半頃
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前の職場…か。僕とキミが仲悪かったのは覚えてるみたいだぞ、と
[獣人、という話題を出した時。まるでわからないとでも言うような彼女を見逃すわけがなく 自分がしている研究を知らないわけがないのだから、彼女のそれは不自然だった]
ヒトを…いや、獣になったヒトをヒトに戻そうとして 被験体と称して自分の薬を使っていた
[それで自分と仲が悪かった。と言えば自分はどちら側だったか、わかってくれるだろうか それから、曖昧な記憶に関して言うべきか迷って。静かに口を開いた]
(+44) 2015/07/17(Fri) 23時半頃
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――キミのお兄さんは、覚えてる?
[彼女の返答をじっと待つ。真実を伝えるべきか。そして、知ってしまったとしても自分は彼女に間違っていると言えるだろうか**]
(+45) 2015/07/17(Fri) 23時半頃
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庭師 ノアは、メモを貼った。
2015/07/17(Fri) 23時半頃
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……今回限りですよ、と言うのは。 ―――意地悪ですかねェ…
[ ” 要望 ”に、男は嗤った。” にやり ”は今でも変わることなく、ただ不気味に影を落とす。 幸せそうな” にんげん ”の表情を見た男の単なる思い付きの 。 ” 意地悪 ”は、果たして。
軈て男は隣に在る影を柔らかに担ぎ上げた 。ちくりと刺さった髪先も、大して意にも介さず。 ――否。ひとつ、 「 貴女に似合う頭巾でも、買って来ましょうか 」とのみ。言葉を浮かせたのだったか。 ]
(82) 2015/07/18(Sat) 00時頃
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[ ………螺旋の階段を登る 。地下に居れば果てし無くさえ思われる其処を 怠惰な足取りで。 塔の壁、隙間から垣間見得たひかりは確かに――「 そと 」のものであった。 男はそれを鬱陶しそうに見つめては、また一段と足を乗せた 。脳裏、思考の端。 ちらりと「 鍛える 」との文字も過りつつ。
その道中で、紡がれたのは ―― 「 自由 」で「 孤独 」であった針鼠の声>>79だった。言葉の底に、過去のしがらみ――実際は寧ろ彼女は柵など嫌っていたが――その背景、また心うちが見えた気がした。 まるで「 しあわせ 」で、「 さみしかった 」ような言葉付きに、男はほうと息を吐く。 ]
(83) 2015/07/18(Sat) 00時頃
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………これからもっと、知ればいい。
[ 短く返した其れは、見方に寄れば投げ遣りにさえ聞こえたかもしれない。 されど男は別段、面倒な表情は映さずに。 ただ、平生と変わらぬままであった。
――― 間も無く足を上まで運んだならば。 眩いばかりのそこに手を翳しつつ、 男は自身の家へと彼女を招待しただろう。―――それは新たな、温もりとして。]**
(84) 2015/07/18(Sat) 00時半頃
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…すごく、意地悪だな。
[その言葉に>>82は、そう返す。不気味なニヤリは、いまや、ただただいたずらっぽく見えて。はぁ、と、ため息をつく。幸せそうな、ため息。]
…そうだな。じゃあ…ヴェスパタインに合わせて、尼さンか?
[頭巾でも買おうか、との言葉にはそう返す。返してから、あ、と思う。考えてみれば、修道服はこの髪から他人や自分を守るのに、かなり適した構造ではないだろうか。丈夫な麻布の頭巾をした上に、ベールを二重に被るのだから]
[『外』の光が見える。あれだけ欲した外の。だが、それに全く興味はなかった。どれだけ自由にあるきまわって、果てなき果てまで探し回ったとしても、ここより幸せな場所はないと、確信できるからだ。もしもこの螺旋階段を登った先が狭い独房でも。きっとハリネズミは受け入れるだろう。そこは世界一幸せな独房なのだから]
(85) 2015/07/18(Sat) 00時半頃
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……ああ、教えてくれ、ヴェスパタイン。
アタシは…まだ、何にも知らない。他の奴が知らないことばっかり覚えて、知ってることは殆ど、知らない。だから…こんなに、人がいる世界で。人と、触れ合うことを、知らなかった。
あの、初めて撫でてきた時… それを、初めて知ったから…
これからも、教えてくれ
[いままで、誰にもしてこなかった分なのか、たくさん、お願いをする。身体の、心の、ふれあいを、積極的に望んで]
(86) 2015/07/18(Sat) 00時半頃
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幸せって、どこまで幸せになれるのか、とか…
[いまが最高潮に思えてならないが、それでも、きっと知らないだけで、もっと上はあるのだろう。だっていまの幸せも、前は想像すらできなかったのだから]
(87) 2015/07/18(Sat) 00時半頃
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/* ジリヤのデレっぷりが可愛くてにやにやしちゃうね。 にやにや。
(-71) 2015/07/18(Sat) 00時半頃
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[ まるで魔法の言葉みたいに、 決して忘れてはいけない呪文みたいに。 僕を突き動かす二つの言葉が、脳底に貼りつく。
焦燥 。
それは『 こいしい 』から? ただ、『 あんしん 』したいから?僕にはわからない。 わからない、 ……解ろうと、していない。 ]
(88) 2015/07/18(Sat) 00時半頃
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……、 ………
[ 地下に居たときは、外に出るとしても付近までしか許されなかった。 僕はいつのまにか近しい記憶の外に行っていたことに気が付く。 消えた人混み 。 ちいさな僕に気付かずに、僕を蹴る人はいない。 僕は首をぐぐ、と伸ばして遠くを見た。 ―――とおくとおく、のそら。 合わせ鏡の、うみ。
『 ―――うみ、 』 ( 記憶のだれかが呟いた気がした。 )( 僕はきょろりと辺りを見渡す )( ……落胆したこころは、 なんだろう? )
一体何れ程の時間が、此処に来るまでに費やされたのだろう? 疲れたときには甲羅にこもっていたから、太陽の動きさえ掴めずに。
「 まるで砂漠に迷ったみたいだ 」 僕は思った。 思って、ひとまず誰かが焦がれた「 うみ 」へ向かおうと足を伸ばした―――その先、 ]
(89) 2015/07/18(Sat) 00時半頃
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