202 月刊少女忍崎くん
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野郎ども!準備はいいかあ!
[キィ―――ンん! マイクの緩いハウリングと同時に、]
/* おとしわすれた
(-7) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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[書道部部員の声が響いた。 マイクを放送部から借りてきた部員に渡す。この後音響もやってくれるらしく、ありがたいことこの上なかった。―― まあ、放送設備をよそもの(特に栗栖辺り)に任せるのに不安があったのだろう。]
(+17) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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お願いします!
(+18) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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お願いします。
(+19) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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[書道部員が初期配置につく。
体育館の中央には、したじきの上におかれた大きな半紙があった。 今回パフォーマンスに参加する書道部員は10名だ。
その奥には和太鼓。部長とタモツが撥をもってそこにつく。 紙の側、5人がバケツと大きめの筆をもってしゃがむ。
そして残りの三人は紙の前に、大きめの団扇をもって仁王立ちだ。栗栖はこのグループ。
すう
ひとつ呼吸を整える。 どこどんっどこどんっ 太鼓の音とBGMが流れ出すと、]
(+20) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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ソイヤッ!
[楽しげに合いの手をあげ、踊りながら、紙を団扇で仰いでゆく―――…]
(+21) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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― 少し前の話: 夏の甲子園 ―
[本番当日。 その日もテンションは今日と同じようにあがりまくっていた。
選曲をしたのは栗栖だ。 最初は「アップテンポがいい!」とか言っていたくせに、候補をあげてみると中身は渋かった。 それでも話はどんどん盛り上がり、こうして完成の日の目を見る。
筆組の5人は、紙に背景を書いてゆく。 暗い藍色の空、薄紫の山、青い海。 薄墨でかかれたそれは、雄大だ。
開始直後の踊りや背景が終わると次は文字のターンだ。]
(+22) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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『はいっ!』
[掛け声と共に 紙の上を、灰色、藍色と水色が走る―――。 藍色と水色は左右に分かれるように色を重ねていく。
灰は空を、藍はその色を受けて輪郭づく山を、水色は海を。]
♪ お〜〜とこはァ〜〜 まぁ〜〜つり を〜〜
[会場に、某さぶちゃんの演歌が鳴り響く。 それに合わせて、部員は掛け声を忘れない。]
(+23) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[手は太鼓から筆に持ち替えて、青色が入ったバケツを持った保と、緑色のバケツを持ったゴロウが並ぶ。 一礼と共に紙の上を歩いて、保はゴロウよりも紙の中心部で止まる。
ひとつ、息を吸ってから]
はいっ!!!
[掛け声と共に2色が勢いよく紙の上に落ちる。 青色の筆が走らせる。リズムに乗るように膝を上下させながら、「海の神」と書いていく。 自分の斜め左上ではゴロウが緑色で、「山の神」と書いている。書き終えるタイミングはほぼ同時。]
(+24) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[海の神、山の神、 歌詞に倣いつつ作られる達筆は観客の目を引いた。
何せ部長とタモツという二大エースの文字だ!かっこよくないはずがない!
曲にのせ続くパートは、海の神、の横に「命を本当にありがとう」と書く部員、スペースを開けて左側、「燃えろよ」と歌詞を書いてゆく部員、その間を縫うように、赤い点が、ぽつぽつと落とされてゆく。
赤い点は栗栖の担当だ。
てんっ てんっ てんっ
左から右へ、順々に。合計で5つ落とされる赤い点。それが落とし終えたのと文字が完成したのは同じだった。]
(+25) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[次は落とされた赤い点に右から左へ。点の周りに花が咲く。 花火の芯と、花びらだった。
大輪の花火は数人がかりで同時に並んで書いてゆく。リズムに乗った一糸乱れぬコンビネーション。 どんどんと、合計で4つの花火が完成してゆく。
と、同時に。 紙の中央、あいたスペースに大きく堂々と「 祭 」の文字を書くのは部長であるゴロウだった。力強い筆遣いと共に発される太い声は会場に響く。]
(+26) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[歓声湧く中、自分が「これが日本の」と書き始めれば、 横から署名を細めの筆で書き始める。 平行するように下へと下る。
栗栖が落とした赤い点を、日本の「日」の真ん中の横棒にして書いていくのがポイントだ。]
…はぁ、
[熱い体育館の中、法被姿とはいえ汗がじわじわと滲む。紙の外にはけて額の汗を拭う。 最後のシメに「祭だよ」の「だよ」の部分を書かなければならない。 まさにこの合作の書の最後といってもいい。
その時は、自分“1人”がこの紙の上に立っている状態になる。]
(+27) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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(よしっ)
[気合が入る。 「祭」の文字が書き終わり、すれ違うように紙の上を歩く“2人”。]
(+28) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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…………?
[ふたり?]
(+29) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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(ふたりいいぃぃいい?????)
[視界の右になぜか、もう書き終えたはずの栗栖の姿。 その手には、「海の神」を書き終えて端に避けていたはずの青色バケツ。]
(なんでそれを お前が持っている!) (栗栖ぅぅぅうううぅぅうううう!!!)
[無言の訴えは、テンションがいい感じで上がったお祭り気分の彼女には
届かなかった。]
(+30) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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「 大 漁 」
[歌詞に合わせた「 大漁 」の文字。 海と同じ色でゴロウのかいた「祭」の下にでっかでっかと書きだした。
勿論文字バランスは考えたつもりなので、そこまでおかしくもないはずだ。
タモツの訴えは無情にも届かなかった。楽しげに楽しげに、文字を書く。
――― タモツだけではない。ほかの部員も目を丸くしている所から、これは全員にとって予想外の行動だったのは明白だった。]
(+31) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[書道パフォーマンス甲子園には評価項目がある。 文字の美しさ、パフォーマンス、紙面構成、情感・詩情、など。 そして同時に 減点対象 もある。
たとえば、 パフォーマンス計画書と明らかに相違する揮毫を行った場合 とかだ。…つまり。今の栗栖の行動はしっかりと減点対象なわけで。
演技が終わった後の講評でもしっかりと言われてしまった。]
(+32) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[それだけが理由ではないだろうけど、結局は参加賞におちつく。
・ ・ ・
そして帰り際、 部員…特にタモツの怒りのオーラはさすがに感じ取れたので、すごくばつの悪そうな表情をうかべていた。]
ご ごめんなさい…
[しおらしげな謝罪。]
(+33) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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……、……。
[パフォーマンスが終り、閉会式が終り、帰り道に至るまで。 保は終始、無言、だんまりを決め込んでいた。]
(+34) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[意気揚々とパフォーマンスに出ようと言いだして、巻き込んで、連れまわして、筋トレさせて、―――アシスタント作業も同時にある時は、忍崎の家で力尽きた事が、しばしば。押入れの中にある来客用布団は一時期、保専用状態になっていたことがある。
それを、あの、あの あ の
「 大 漁 」
が全てを壊した。 …あの、――― 字が。]
(+35) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[この1年間は一体何だったのか。 栗栖に対する怒りは数時間ではおさまらなかった。
のに、]
……、 今まで見てきた中で 一番 いきいきしていた
(+36) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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字だった。
[あの字は、―――悪くなかった。]
字が楽しそうだった。
(+37) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[あの字を書いた時、 かききった時、 終わった時、
達成感があった。
部長はなんだかんだで「面白かった」と言ってくれたけど。 自ら進んで減点対象に向かったのは明白で。
部員に対しての申し訳なさとか、色々と。
いろいろと、あったから。]
(+38) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[でも
いちばん、いきいきしていた、と。 その言葉が少し意外で、瞬いて。
すごく楽しんで書いた文字を、 素直な言葉でほめてもらえて、
とてもとても、嬉しくて。
浮かべた笑みは、 たぶん、いちばん ――― … ]
(+39) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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― そして今 文化祭当日 第二体育館 ―
[楽しい。 ―― 楽しい! そんな気持ちを目いっぱい混ぜながら。
てんっ てんっ てんっ
リズムよく赤い丸を落としてゆく。 花火のもとになる火種だ。 リズムよく歩いてゆく途中、
… いつもだったら観客席になんて目がいかないけど、 つい。]
(+40) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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( あ…っ !? )
[観客席に一人の姿が見えた。 長い黒髪。鋭い目つき。堂々とした笑み。
そ、総長だ!
思わず目を奪われて、
でんっ
と、]
(+41) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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( あ゛… っ!! )
[日本の日。その横棒を赤で書く箇所。 その横棒がずべっと斜めに豪快になってしまった。
やっ ばあああああ
動揺は見せずにそのまま次の点へと向かう。 ここの担当はタモツだったはずだ、ちらっと視線を向けた。]
(+42) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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……、……。
[無言の圧を思いっきり栗栖に向けた。睨んでもいる。 ここに漫画で擬音語を入れるなら間違いなく「ゴゴゴゴゴ」だ。]
(+43) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[ふっ、と息を吐い瞬時に切り替える。 バケツからこみ上げる黒い墨の匂いはやっぱり落ちつく。]
――― はいっ!!!
[勢いよく黒が飛び落ちる。
慣れた手つきで、文字を連ねていき、問題の部分。 斜めに伸びた赤い横棒。それを囲う黒い四角。 少し崩したような「日」になれば、次の「本」文字もそれに合わせて差異がないように仕上げていく。「の」まで書き終えれば、次の文字は色が違うため一旦紙の外へと引く。]
(+44) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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/*[ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ]
(-8) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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