91 時計館の魔女 ―始―
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[呻く友人の背に庇われながら、ギリと歯噛みして。 低い、低い呪詛を吐く]
―――消えろ、
[己の友を、と這う聲、]
(199) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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[膝をついた、友人の願いは。]
――ヤニク、
[ 暴けと、]
(200) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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" "
君は、
(202) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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―――誰よりも、誇り高い"妖精"、だ。
(203) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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[そうして、霧散する前に、朽ちてしまう前に、と。
その身体を、抱きしめた、]
(205) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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[躊躇いが無かった訳ではない、 ここで散って欲しいと、思っている訳でも無い、
けれどそれが、"友"の願いなら]
[それを、ヤニクが願うなら、] [憎まないと、そう笑ってくれた彼への]
[精一杯の、誠意だった]
(207) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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[ ――伸ばされた腕を、掴む]
刻もう、総てを。
君の総てを、覚えて、居るから。
憶えて、 [それは、 他者との関わりを絶った賢者には、とても難しいことだったけれど、]
――忘れない、から。
[ はたり、と。 堪えた涙が、落ちる ]
(212) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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[一粒だけは、赦して欲しい。
手向けの雫が、華を濡らす*]
(213) 2012/05/27(Sun) 01時頃
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