307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜
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前振りに、どきどき。
キリッと美人なお姉さんと、可愛らしい妹さんですね。 (議事のチップ増えててすごいなぁ、なんて 弟さんはメルより年下か!
メルのほうはどうしようかな。 まよいまよい。
(-62) saiki 2020/09/19(Sat) 17時頃
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―宵越し翌日・任海家―
[養父と養母。そして義兄。 4人で食卓を囲んだ後、話がありますと切り出した。
父母は自分の宵越しにはやはり特段興味はないようで、これまで何も聞かれてはいなかったけれど。 その瞬間、もしや、と表情を変えた気がした。 村の風習の意味合いを知っていたから、続く言葉の予想ができたのかもしれないと、後から思うことになる。]
私のことを、迎えに来て来てくれる、と――。 そう言ってくれる人が、います。
だから、あの、……。 これからもご迷惑をかけてしまうとは思うんですが。
[真っ直ぐにそれぞれの瞳を見つめてから。 両親がいなくなってから、ここまで自分を育ててくれた人達と兄に向けて、正座し、ふかく頭を下げた。
本当にありがとうございました、と。]
(33) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃
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[相手の名を伝えておくべきか。 注がれる視線に緊張しつつ、唾を飲み込んでいると、普段から寡黙な養父が最初に口を開いた。 彼とはこの家に来た日以来、数えるほどしか話したことがないような気がする。 何を言われるのかと鼓動が激しくなる。
怒られたりするのかな。 それか、居なくなって良かった、とか。 思われてしまうのかな。
掌に爪を立てていれば、――彼が口にした言葉は、どこか意外なものでもあった。]
『あいつなら、娘が決めたことに反対はしないだろう。 なら、俺から言うことは特にない。』
[あいつ。 血の繋がりのある死んだ父をそう呼んだ養父は、それだけ言うと、席を立った。]
(34) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃
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[どこか困惑を残している養母は、ちらりと自分を見てから、ふっと息を吐き出した。]
『まぁ、この村ではよくあることね。』
[苦笑の滲む声だった。 兄は不機嫌そうな表情で何も言わないまま。 定食屋を営む養父に、下拵えでもしろと家の隣の店に引っ張って行かれるとき、此方を睨んできたけれど。
何を言っていいのか分からなくて。 でも、このままじゃいけないとは分かっていたが――その日の家族の時間はここで終わったのだ。]
(35) saiki 2020/09/19(Sat) 18時頃
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[その日の夜。 こっそりと家を抜け出した。
秋の虫の鳴き声を聞きながら、歩き慣れた道をゆく。 片手に持った古びた懐中電灯を揺らしながら辿り着いたのは、海が見渡せる場所にある墓地だった。
夜の闇と波の音。 やっぱり、まだ足が竦みかける。 それでも進むことはできた。]
……お父さん、お母さん。 今日は天気がいいから、星が沢山見えるね。
[少し離れた場所にポツンと立つ墓石の下に、遺骨は収められていない。 彼らはふたりとも海へといってしまったから。
そこに座り込んで、流星を見上げていた。**]
(36) saiki 2020/09/19(Sat) 18時半頃
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私の方の前振り?を、そっと。
(-63) saiki 2020/09/19(Sat) 18時半頃
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―夜―
え……? 優さん!
[なにかの気配に振り返る。 こんな時間に誰か? ――ああ、もしかして、なんて。
視線を巡らせた先にいたのは、優で。 驚きと安堵がない混ぜになった表情が浮かぶ。]
お参りに来てくれたんですね。
[手を合わせる彼をそっと見つめてから。 ほんのり嬉しげに微笑んだ。]
(42) saiki 2020/09/19(Sat) 22時半頃
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あ、家に行ったんですか!? どうしよう、黙って来てたんです……。
[というか、優にそう説明したのなら、自分が家を抜け出していることは気づかれていたのか。 これまでもそうだったのかもしれない。 時折耐えきれず、夜にここに来ていたから。]
――はい。キラキラしてて。 星たちがどんな願いごとも、叶えてくれそう。
……実は、今ひとつ叶いました。
[ふふ、と口元を綻ばせる。 優の隣に立って、波音の中、星空を仰いだ。*]
(43) saiki 2020/09/19(Sat) 22時半頃
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優さん、お疲れ様です。
私は23時から暫く離席して、24時頃から寝るまではのんびり居られるかなという感じです〜
(-65) saiki 2020/09/19(Sat) 22時半頃
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―夜―
[星は願いを叶えてくれた。 この人とここで過ごす時間を、機会を、くれたのだ。
ここから先を願い、――叶えるのは。 彼と自分自身なのだと分かっている。
繋がれた手にぎゅっと力をこめて。 向かい合わせ、優を見上げて。 彼の瞳を見つめる。 その瞳は、夜空の色にも、夜の海の色にも似ていたけれど、どちらとも違うのは確かな熱が感じられること。 自分だけを映してくれていること。
それが何より心を震わせた。]
(48) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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[自分はまだまだ子供で。 宵越しを過ごしても、心はすぐには大人になれない。
恋とか、愛とか。 はっきりと口に出せない。 本当は、よく分からないから。
でも、そんな自分にも確かなことがある。]
わたし、……、
私は、もっと、たくさん、優さんと一緒にいたい。
[たどたどしく想いを言葉にする。]
(49) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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誰より近くで、ずっと。
優さんは、特別なひとだから。 優さんのこと、大好きだから。
[くしゃりと笑って。]
……行ってらっしゃいって手を振って。 お帰りなさいって言えるまで、ずっと待っているから……待ってる、から。
[片方の手で目元を拭う。 それでも、視線は逸さなかった。]
(50) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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――――はい。
[頷いたら、堪え切れなくて。 結局涙が落ちてしまう。*]
(51) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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いそいそと戻ってまいりました…!
(-68) saiki 2020/09/20(Sun) 00時頃
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[将来の不安がないと言えば嘘になるだろう。 こんな自分が嫁としてやっていけるのか、とか。
でもそれ以上に優先したいことがあった。 彼の願いを叶えたかったし、自らの願いをさらに重ね、ずっとずっと、手を繋いでいたかった。]
お父さんとお母さんは、きっと祝ってくれます。 私がそうしたいと願っているし――相手が優さんだもの。
驚いてはいるかもしれないけど。 私、そういう話、全くしたことがなかったから。 ……ふたりとも、安心してくれるかな。
[夫婦という響きは慣れなくて。 気恥ずかしくも、嬉しさで胸が熱くなる。
抱き寄せられればあたたかい。 この温もりが自分をなにより安心させてくれるのだと、昨日知り、今日また実感する。]
(54) saiki 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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[近づいてゆく距離に。 潮風に吹かれる髪を耳にかけ、そっと目蓋を伏せる。
視界が閉ざされて。 そばには優しかいない。
そのはずなのに、ふと、ふたりぶん。 気配が現れたかと思えば、頭を撫でられたような――すぐに消えてしまったけれど、それは、まるで。]
……優さん、好きです。
[誓うように言葉を紡いで。 ほんの少し背伸びして、唇を寄せた。*]
(55) saiki 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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本題に向かう力はとても大切です…! 私がうだうだしがちなので、とてもありがたいです。
優さんの行動の早さ、かっこいい。 ぜんぶ素敵ですけど。
(-70) saiki 2020/09/20(Sun) 00時半頃
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優さんのお返事が綺麗なので、私からこのシーンのお返事はストップにしておこうかな?と思ったり。 即レスの勢いも楽しい。
瑠璃ねぇには報告しに行かないとですね。 恵瑠が先に行っても良さそうではありますね。 お世話になったお姉さんなので!
宵越し夜の参道、覗きに行こうか実は迷ったんですが、今思うと見てなくて良かった気はしますw (変に考え込みそうだし会うと赤面しそうだし
(-73) saiki 2020/09/20(Sun) 01時頃
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/* >>-74>>-75
よし、では瑠璃ねぇに報告するロルはもそもそ考えたりしておきますね。 家は知ってるだろうから、訪ねてみようかな?
ハードルwww 色々調べていつもと違うもの食べたりトレーニングを始めたりしていたら察してください。 少しでも大きくなりますように……。
育てられてしまう…! 優さんは良い先生になりそうです()
(-77) saiki 2020/09/20(Sun) 01時半頃
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優さん、おやすみなさいませ。
私も、可能なら延長していただけましたら嬉しいです。
ではでは、また明日〜。
(-78) saiki 2020/09/20(Sun) 01時半頃
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こんにちは。
延長ありがとうございます! やろうと思えば4回もできるなんてすごいw
そして早希さんお返事ありがとうございます。
今日は外出のため、落ち着いて白ログ書けるのが22時過ぎとかになるかもしれません。 灰には時折顔出せそうですが。
(-82) saiki 2020/09/20(Sun) 12時半頃
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くっ、健一兄さん……やることやってんな!? 小悪魔成海さん可愛い……!!
お返事はまだ後になりますが、こそこそっと読ませていただいての離脱です! 引越し引越し〜
優さんのご家族と接するのも、いい意味で緊張しそうですね。
(-86) saiki 2020/09/20(Sun) 21時頃
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あ、やることやってる=青春っぽいこと、だったりしますw そのままの意味もありますが()
なるほどなるほどー!
私も健一兄さんは完全なひどい人には書きたくなくて、その辺調整していたところがあるので、こうなると魅力的になってきて嬉しいです。
家の仕事(定食屋さん)を継ぐってことで、父親に色々教えられているけど、なかなか上手くいかなくてイライラしてるって設定もあったりしましたね。
恵瑠も少し時間をおいて、気持ちを整理したら、ゆっくり健一兄さんとは話していけそうだなぁとじんわり来ました。
成海さん良いキャラしてるw こっそり教えてもらおう……。
(-89) saiki 2020/09/20(Sun) 21時半頃
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ぎゃー。
[赤くなって優の後ろに隠れることでしょう。]
(-91) saiki 2020/09/20(Sun) 21時半頃
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優さんがとっても素直!www
ただいま帰りました、ので。 お返事もう少しお待ち下さいすみません!
(-94) saiki 2020/09/20(Sun) 22時半頃
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―夜・阿東礼家―
……ふぅ。
[新しく自分の部屋となった空間を見渡す。 持ってきた荷物は、教科書や制服や文房具、そしてまだ子供じみた洋服たち――これだけだと、なんだかお嫁に来たというより新たに養子になったと言われた方がしっくり来そうだ。
自分でそう思ってショックを受けつつ、唯一女性らしいと言えなくもない姿見の前に立ってみる。 なんの変哲もないパジャマ姿。 すこし跳ねた毛先を摘んでため息をついた。
こんなので果たしていいのだろうか、なんて。 心の中で頭を抱えていれば、ノックの音>>*7が響き、ワタワタと優を出迎えたのだった。
そして、手を引かれるまま、まだ慣れない廊下を進み彼の部屋へと歩いていく。 逸る鼓動の音を感じながら、きゅっと手を握った。]
(*9) saiki 2020/09/20(Sun) 23時頃
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―夜・優の部屋―
[布団の上におそるおそる身体を乗せるのは、普段彼が使っているものだと思うだけで体温が上昇していくから。 とりあえず正座になるのは仕方なく。
優の顔を見上げて、言葉を聞いて。 目を丸くしてから頬を染めた。]
す、好きなように……。
[と言われても、これからするであろう行為の知識はすべて彼から教えられたもので、選択肢はあまりない。 真っ赤な顔で口付けを受け入れながら、暫くして。]
あ、あのね。
この前はずっと手を繋いでくれたから。 今度は、たくさん、抱きしめて……してほしい。
[あとは優さんのやりたいことがいい、と。 ちいさな声で、囁いた。*]
(*10) saiki 2020/09/20(Sun) 23時頃
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ドキドキなメルさんです。
(-95) saiki 2020/09/20(Sun) 23時頃
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すみません、表の方は後々お返事かきますねー! ちょっとまだバタバタしつつ。
(-96) saiki 2020/09/20(Sun) 23時頃
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―夜・優の部屋― >>*11>>*12>>*13
[抱きしめられて、ふ、と息を吐き出す。 優のあたたかさに包まれると心がほかほかするのだ。 でも今はそれだけというわけにはいかない――耳朶を食まれ、ひゃ!と肩を跳ねさせてしまえば。
一気に心臓が跳ね、体温が上がり始める。 まだありありと覚えている宵越しの夜、それは身体も同じで、じんわり熱を帯びていく。
気が早いと思われないだろうか。 はしたないと、思われないだろうか。 そんな心配が心を掠めるが、優の台詞が更に煽ってくるからどうしようなく、恥ずかしげに目を伏せて。
“俺の奥さん“という響きに頬を染め、くすぐったそうに笑い、優のパジャマの裾を握りしめた。]
(*14) saiki 2020/09/21(Mon) 01時頃
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