……消えるなよ
[さて、なにが拒絶のトリガーを引くか。それとも、青年の拒絶をも包み込む悦が生まれるか、どうか
男は乱雑に脱ぎ棄てた服の上へと手を伸ばし、スカーフタイプの槐色をした薄布を手に取る。
腕を引いて上体を起こさせ、涙に濡れたその瞳を覆う形で視界を塞ぎ。
頭の後ろで結び目をつくってから、片目のあるだろう位置をなぜた。
拒絶を起こして透け落とすのも簡単、亡霊の手で押し上げるのも右に同じ。
腰を一度浮かせ、青年の耳元に唇を寄せる。]
いちごはもう少し後で ……、
[邸宅に持参したマシュマロよりは小さい数珠をくわえてひくつく場所を、後の楽しみにとっておく事に。
浮かせた腰を下ろす場所は、先程黄緑のペーストをたっぷりと腹で塗り付けた部分。
慣らしもしていない己の孔を膨らみに押し当て……勢いをつけ――…、
自重で沈む]
(*54) 2013/10/16(Wed) 09時半頃