[屈したくないという意志と、それに反する内心に首を振り髪を乱すのは
貴様に赦しを請うたわけではないと、彼奴の双眸を睨むのすら、そこに浮かんだ惑いが悟られそうで
反論を返そうとする口から洩れるのが嬌声じみた色を含むのも耐えがたく。
喋らなければ、自分の理想を垂れ流していなければ死んでしまうというのに。
結果迎えるのは小さな死という名の絶頂。
抗えない劣情に、もしくは認めたくないがそれ以外の感情に、
発した言葉は敗北を認める証だった。
重ねた身体、腹の間に感じる自分の吐き出している熱の熱さに戸惑いながら
力の抜ける身体を抱く腕に預けてしまう。
中途半端に前のみ寛げていた服が剥がれるのに抵抗できる状態ではなく。>>*18
晒された脚の間に彼の慾を伴った熱が滑り、
子種を植えつけようとする意志を現すような擬似的な性交を思わせる刺激に、
存在しないはずの臓器が喘ぐのを感じた。
勝手に準備を始める身体を恨めしく思う。
しかし問いかけに大して受精の準備はできているなどとは口にはすまい。]
(*27) death73 2015/11/14(Sat) 17時半頃