[神の子を孕めるという幸運を相手が受け入れない可能性など
今までの経験上此処に来る前から内心でわかっていたが、
子が欲しいというわけでもなく、
同性相手に欲情するわけでもないこの男が
事務的に勤めを果たすつもりであることがわかるほどに
躍起になっていくことを自覚するのは
20代半ばにして将来の見えぬフリーターというリアルよりも目を背けたくなる現実だった。]
オレはソドムの民というわけではないのだがな。
そのプロパガンダで喜ぶのは此処に集まった他の連中だと思うが。
[男の掲げた公約が自分に良いことなのかもわからない。>>*15
博愛主義を掲げて全人類老若男女を愛せると常から公言してはいるが
本当に他者へ向ける親愛に溢れているならここまで孤独を拗らせてはいない。
男であれ女であれ、両の腕を開いて受け入れ態勢を作っていても、
そこに収まる人間など実際のところいなかったのだから。]
(*24) death73 2015/11/14(Sat) 17時半頃