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これしき、手当てをするまでもない。
私が運動不足の相手をしろと命じたのだ。お前はそれに従ったまで。
[小さく肩を竦めるチャールズに、手の平を舐めとりそっけない素振りで言う。
チャールズが己の考えを語り始めるのは、立てた膝に腕を乗せ、剣を弄びながら聞き入る]
そうだ、大戦も、和平も、厳しさは変わらん。
外交戦は時に、血以上の犠牲を、民に見えぬ場所で、誰にも知られぬ処で誰かに強いる。
何も知らぬ者がのうのうと犠牲の上の平和を教授する陰で、涙する者が必ず出る。
戦ならば、誰もが惨劇の存在を認識し、悼み英雄と祀られることもあるだろう。
和平における少数の犠牲と、人柱となれる、それを受け入れる者たちを。
多数を護る前には仕方ないと和平の名の元に秘密裏に供されるようなら、それは何だ。
―――…平和とは、一体なんだ?
[その場にいる者に問いかけるように、静かに告げた**]
(@18) 2011/03/31(Thu) 01時半頃