― IF:それから ―
[部屋に帰って、そして屋上のことをもう一度考え直してみたけど、どうしてあの場所に行ったのかはいくら考えても分からなかった。
…同時に。何か、失くしてしまったような、消えてしまったようなそんな空白がどこかにあるような気がしていた。
それでも、忘れたことを忘れてしまえば胸に残るのは空虚な気まずさとどこか落ち着かない気持ちだけ。
それを何とか紛らわそうと、こうして私は病棟を歩き回るのだ。
――あくまで「センセイ」の目には止まらぬよう。
大人しい患者の振りをして。]
俺は"シーシャ"だよ。センセー。…なぁんて。
ミイラちゃん、あなた。隔離されたんじゃなかったかしら。
何時からお医者さんごっこなんてするようになったの?
[声がかかる。でもそれは既にここにはいないはずの人のもの。
振り返れば白衣を着たその人がいたものだから。>>-267
もしかして脱走してきた?なんて、"私"はくすりと笑った*]
(-382) rinaria 2015/06/17(Wed) 21時半頃