[そうして皆が再び共有スペースに集まるころ、真墨も皿を運んだりなんだりと食事の作業を多少なりとも手伝う。
真墨には料理を作ることなんてできない。炊飯器もまともに使えない。
正直なところ、皿を運んだり準備したりしかできなかったから、という方が正しいだろう。]
……みんな、どうしたの…?
[見れば、何人もの顔色が悪いような。
一様に頭を押さえ、エタノールの加水分解が足らなかったことを体で味わっている状態だった。
無論、酒盛りに参加しなかった真墨はその事実を知らない。
だが、よくよく考えてみればシジミのみそ汁にコーヒー(コーヒーは利尿作用を促すだけで実際には二日酔いに利かないが)、推測する材料は多々転がっている。
いつか味わったむっと押し寄せる酒気は、誰かが度数の高い酒を空けたからだろうか。>>494
なんというか、頭を押さえる面々を見ると、チープなゾンビ映画を思い起こしすようで。]
(……生き返り、なんて話が笑えなくなってくる…)
(510) 2014/03/17(Mon) 21時半頃