[ポケットの中のスマホが震える。その振動で僕は手放しかけていた意識を取り戻した。
『死んでない?』(>>498)なんて内容のラインが届いてることなんて知らないけど、大げさにいうと今まさに僕は死にかけていた。(※みんなより多めに吸われております。)
僕の朦朧とした視線の先には、
ぐろりんと…りりあちゃん。
ぐろりんに抱きしめられたりりあちゃんは、寒そうで、心細そうで、悲しそうで…まるで今のこの教室みたいだ。]
…う、……ぅ…
[夢ならばどんなによかっただろう。
ぐろりんの優しい歌声に重なって、それとは別の聞き覚えのないメロディが脳内に直接響いてくる。
これは、りりあちゃんの歌だ。(>>475)
知ってる。だって彼女は初恋の…女の子だから。
(ちなみに僕は恋をする時、いつだって初恋だ。)
初恋は……レモン味。]
(506) 2019/04/29(Mon) 18時頃