―202―
[話を交わすうちに素麺は綺麗になくなった。
社会人ふたりが大学生ふたりに大学時代の思い出を語ったり、逆に今の大学生の常識を聞いて驚いたり、楠本のクッキーの感想を録音したり。
皿が空になるタイミングでお開きとすれば、安田のありがたい申し出>>349。]
うん、お茶飲んだら早めに下げておくよ。ありがとう。
カゴに入れてくれたら、わたしの食器は部屋に持って上がるから。
[そう言って安田を見送って、そこからは歌音と女同士、お茶を飲みながら少し歌の話を。]
高音が出にくいんだけど、綺麗に出せるコツってあるのかな。
今のクッキーが無事商品化したらまた打ち上げ飲み会でカラオケだからさ、練習しときたいんだよね。
「声量でごまかすな」っていつも言われる。
[たはー、と苦笑して、歌ってみせた。
歌音と別れ、ふたり分の食器を台所に片付けたのは、暫く後の事。*]
(421) 2014/07/14(Mon) 10時頃