―街中『道』事務所―
[大立ち回りと呼べるほど格好の良いものではなかったが、その名残を痛々しい痣として残しつつも、平然と執務を続ける]
『零』が『月』に接触したがっている…か。これは『湖』に触れた儂と似たような思惑と考えていいのかな。尖兵、捨石、もしくは防波堤。
確かアレは気難しがしそうで、血の気の多そうな女だからな。父親がキチンと躾をしないまま祖父の孫可愛がりで育つからそうなる。あの胡散臭い連中からすれば絡み取りやすい相手だろう。アレ一人なら気の利いた大人が引っぱたけば済む話だが……ふんっ。
[『月』の父娘を思い出しことで浮かんだ先ほどの回想(>>307)には強く首を振って、まずは『蘭』に親書。『贅』を御子息に進呈する代わりに不参加なさっては?(>>210)という宝探しに対して引っ込んでろという内容の手紙]
妻とやらは夫の物は自分の物と思っているフシがある。自分の物は夫に一切触られたがらない癖にな。だからまあ、無駄とは思うが、一応な。
(327) 2010/03/18(Thu) 23時頃