[あおいとり、とひたすらに呟くデメテル>>304に、大丈夫だから、と宥めるように言って。
何が大丈夫なのだろう。自分でも分からないけれど。
滲んでいただけの汗も、いつの間にか少女の顔を伝うくらいになってしまっている。]
……っ!デメテル……!
[言葉尻が小さくなったと思えば、今度はしきりに喉の渇きを訴え始めてしまって。
ーーどうしよう。自分には、何も出来ないではないか。]
……は、セシル、せんせい
[廊下を歩く先程の若い医師>>294を見つければ、絞り出すように声を出す。震える声は、彼に届いただろうか。
自分がとても情けない顔をしているというのは自覚している。先程からかった(つもりではなかったけれど)、年下の彼だけれど。今はとてつもなく頼もしく感じる。
身体中が熱い。早く、デメテルから離れなければ。それより早くデメテルを助けて。]
(307) 2014/06/23(Mon) 21時頃