[返事>>@38と共に、扉が開かれる。
その扉が開かれる前までは、花を喜んでもらえるだろうか……そんな浮ついたことを考えていたのだけど。
けれど彼の口元と指先の赤を見れば、ぐっと眉を寄せた]
……また怪我をしたのか。
[その声音に、呆れの色が帯びてしまうのは仕方がないことだろう。やっと病が治るというのに、自分で怪我を増やしていたのでは世話は無い。
許可を得ずに部屋の中に入り、適当な場所に花瓶を置く。
そして彼に向き直り、嫌がられなければ、そっと赤の滲むその手を取った]
何か……不満があるなら、言ってくれ。
僕はそういうのには、随分と疎いようだから。
[彼の為に、患者の為にと、色々心を尽くしているつもりだけれど。それでも通じないのであれば、それは自分に非があるということで。
古くから共に居る幼馴染の心の内すら理解出来ないのだから、やはり自分には何処か欠陥があるのだろう。
せめてそれを知ることが出来ればと、乞うような口調で言葉を吐き出した]
(268) 2014/06/23(Mon) 10時頃