そう簡単に靡く女では困りますしね。
茶話室、ですか。後で向かってみるとしましょう。
[笑う様子に気分を害するでもなく。
面会は通らない、祭りの為に呼び出されたのではない、と。
その言葉に返すのは、やはり期待には答えぬ無表情。
事態に際し、一度寄った実家で母から見解は聞いている。
この国の国王の現状。集められた事が、何を意味するのか。]
そうですね。薄々と、思う所は。僕は、己の信じる道を行くだけです。そう面白い事があるかどうか。
[心まで凍てついている、と。直接言われても眉を動かす事は無く。
けれど一度だけ目を伏せて、そうして目の前の王子を見据える。]
選ばれるのか、選ばれないのかを問わず。
高みの見物だけをしていられる立場でも、きっと無いでしょう。
[第一皇子と第二皇子の取るスタンスが違うのは明白。
「選ばれなかった方」は、国の安寧を妨げる要素ともなり得る。
それは、本人の思うと思わざるとに関わらず。]
(257) 2011/03/20(Sun) 23時頃