[背中を駆け抜けていく痺れ。
やめろと静止する事も、藤の口を塞いでしまう事さえも出来ずに、ただ主の動きに合わせて身を震わせる。
―――…月が、段々と欠けていく。
藤之助が己の痴態を正確に、余す事なく主へと伝える。>>248
辱められ、甚振られ。
許されるものならば、主に汚い言葉を投げつけてしまいたいはずにも関わらず。
男の形が筋までハッキリと分かるくらいに包み込み締め付け、耳を塞ぎたくなるような水音が響き渡り。
昼の顔からは想像できぬ位に蕩けきる。
夜の朧が真の姿か、その反応は偽りでは無い事を主張するかのように躰は小さく跳ねあがる。]
っ! っは…! く…ッ!!
[無理やりに視線を動かされれば>>252、藤之助と視線は合っただろうか。
本能に花の習性に身を任せたままに瞳を細める。
蝶の声が脳を揺らせば、それは嫌だと伝えるかのように締りは良くなっていった。]
(255) 2014/09/17(Wed) 00時頃