── 校舎裏 ──
[夜に何かを見つけることが、果たして運が良いのかは置いておき。>>201
中々素直に成らない仏頂面の級友が、夜鳥を見て目を細めた姿の方が貴重で運が良いのではないかと思うが、それもまた胸の裡。
編みこまれた紐の色の違いに気付けば、どうしてこの級友が冷淡だと言えるだろうか。
ちょっとばかり不器用なだけの、根の優しい級友なのだ。]
容赦なく痛い所を突いてくるな。それが朧の魅力だが。
そうだな、今は未来を信じて明日に挑むのみだ。
まあ、押す背中があるだけ俺としては嬉しいがな。
[揺れる、白い花弁が揺れる。
抱く願いを再確認しては、謙遜ではないと首を横に振る。>>203
プレゼントは貰うだけではない。男もサンタの端くれなのだ。
赤い服は似合わぬとも、真心を配って歩いてもバチは当たららないだろう。
差し出した夜鳥の冬毛は温かい。
その柔さを堪能している最中───…]
(242) 2015/01/27(Tue) 00時頃