[先ほどのかくかくしかじかと語り合ったあと、
猫にはひとつ気がかりが生まれていた。
新聞部のレンというやつの話だ。話を聞くに、恐らく脅しをかけた生徒に違いない。まさか、彼の内側にそんなものを抱えているとは知らなかった。
真堂を探れといった手前だ。
「まだ人の枠にいる>>4:548」との話だが、真堂のような強力な怪異を前にして、果たして無事かどうか。
猫は自分の本体の首を演出に使っただけで、一言も「殺す」とは口にしていない。そう見えるように演出して脅しをかけた猫とて、本気で殺すまで祟るつもりは無かった。
こちらの苦労も知らず噂を立てたのだから、少し肝を冷やすくらいの報いがあってもいいだろう。そう思っただけだったのだが。
やはりミスだったな、と内心で舌打ちした。]
…なあ、ちょっとまずったかもしれない。
さっき言った真堂へのツテが、
そのレンって奴だったんだ。
まさかそんな奴だと思ってなかったからな…。
(227) 2018/09/17(Mon) 17時頃