――→商店街・大通り――
詰まらない嘘吐いてると蹴るわよ。
[平坦な軽口>>191には、鋭い口調で返す。そうして、きゅ、と地面をつま先で蹴った。
撤回されなければ、本当に蹴っていた事だろう。
とはいえ、子供相手に本気で蹴り付けたりは、流石にしない。出すとしても精々八割程度の力だ。
メモを書き付ける相手を、ジャニスはぼうっと見詰める。何をするのか大体の予想は出来ていた]
子供にたかる趣味は無いわ。
嗚呼でも、お茶はしましょう。
いいお店を知ってるの。
[渡された紙を無造作にポケットに突っ込みながら、ジャニスは薄く微笑んだ。
住所まで書かれたそれを、ポケットの内でなぞる。
……いつか突然この場所に行ったら、この少年は驚くだろうか。それはきっと、中々良い暇つぶしになるだろう。
そう考えれば、そっと目を伏せて目元を和らげる]
(223) 2014/10/02(Thu) 01時頃