そして僕は先程、フードの人に話しかけられる前。店の前で屯していた店員さんの言葉>>183に答えていないことに気付きました。然しされとて話を割ってしまうのも悪いと、思うように言葉は出ず。
もしフードの彼の注文を取り終えた>>186のならば、其の後に用事を頼もうと楽観視さえし、級友から紡がれた名前>>199には懐く犬のように顔が綻ぶのがわかりました。
一歩足を進ませ彼女の手を取り、ぶんぶんと振り。「さっき、花屋に行くってメールしたばかりなんです」そんな言葉を手向けました。
然しその束の間の出会いの感動…と言って良いのやら、兎も角大げさなまでに彼女へと歓喜を、そして先に出会った友人のことを話そうとして耳に届いた声色>>209に、動かす手を止め彼の方へと向き直りました。ついでに店員さんにも伝わるようにと、一歩距離詰めたものを二歩離し、畏まったように背筋を伸ばし。
(218) 2014/10/02(Thu) 01時頃