[洗濯紐を束ね、シャツと同じ腕に通して。
さて部屋に戻るかと顔を上げた時、来訪者は現れるか。
濡事という、自分は決して使わない言葉が発せられれば、緩く首を傾ぐ。
少々の間の後、シーツの事と悟れば、はっと思い至る顔。]
……やり直した、方が?
[罰の悪そうな顔で問うも、依頼主の返答はどうだったか。
背後、緩くたわむ紐にかけられたシーツが、風に揺れている。]
……あぁ、えっと、今日はこれで終わり。……です。もう、今日は何もするな、って。
だから、もし何かあるんなら、明日とかにして貰えれば。
……とりあえず今日はもう部屋戻って、本の続きでも読むかなぁ、って思ってて、……です
[そう、この後の予定を口にする表情は、苦笑と呼べるもの。
何か頼みたい事があったのならば、申し訳ないとは思いつつ。
それでも、彼の方が上位ではある。ジェレミーの言葉など、その血の力でもって跳ね除けてしまうのだろう。]
(210) 2014/12/25(Thu) 22時半頃