[>>200の声に視線を移す。
散らばっているバウンスボールを、ラックに向かって投げていた。湿っているボールは後で拭くために散らばったままだ。]
よ、呼ばなくていいよ。
[嫌味がたっぷり含まれている。立場上、言い返せない。
呼ばなくていい。医者嫌いの彼が頑なに拒んでるように思えただろう。
定期健診を受けるよう、通告されていることは黙っていた。普段より早い。
シーシャの飲み物に酒を混入したことも、思いだした。昔、一緒にいた快活な少女に、似たような悪戯をよくされたものだ。
酔っぱらうと人間何をするかわからない、と彼は深く刻み込んだ。]
シーシャさん、ごめん。
二度と飲まないって約束するから。まだ大きな声出さないで。
[悪酔いなのか。副作用なのか。>>200の怒声が頭に響く。
投げたボールもラックの周りにはね返っているものも多い。]
(207) 2015/06/08(Mon) 17時頃