[椅子に腰かけて、ぱちぱちとチャンネルを移動するけれど、欲しい画像は中々現れない。
このテレビはどんなシステムになってるんだろうか。
見たいからって、今の現世を覗けるような代物ではないのかもしれない。]
ねー、神様。
[もしもその辺に神様がいるのを見つければ、何とはなしに声をかけたことだろう。]
貴方は、どんな結末を願っているの?
全員がきれいに収まって、生き返る未来?
それとも、希望を目の前にしながら叶わない絶望に染まる感じのアレ?
あたし、貴女が良いヒト何だか悪いヒトなんだかよくわかんないんだよね。
どっちでもいいけど。
[実際この神様っていう奴は、ある意味でとても人間臭い、愉快犯なんじゃないかと思ってるけど。
そうこうするうちに、あたしの手からリモコンが滑り落ちて床の上で軽い音を立てた。
何時しかくぅくぅと寝息を立ててるあたし、多分誰かに起こされるか朝が来るまでそのまんまだろう。**]
(192) 2014/03/22(Sat) 01時頃