…わあ、…ありがとう。
[ふらりふらり。危う気に縁を歩むその姿は、ダンスを踊りそうな人柄とも言えないのでしょう。寧ろ何方かと言えば、運動が苦手な部類に入る動きさえしていたかもしれません。然し学生は楽しめれば良い、そんな思考を持て余し、やがて差し伸べられた手>>172には、より一層嬉しそうにはにかみ笑いました。]
誰かをエスコート、出来そうね。シメオンくん。
[目前の帽子屋さん――シメオンくんにしてみれば、脈絡の無い言葉だったかもしれません。学生は先程脳裏に留めた「お相手」のこと>>186を口に出し、軽やかに縁から降りました。ふわり、その拍子に膝丈のスカートが踊ります。黒髪は少しだけ舞い、また地面に足をつけると元の位置に戻りました。その一挙一動さえ楽しく、学生は思わず鼻唄さえ歌いたくなる衝動を抑えるのです。]
カフェ、何あるのかしら。マカロン、あると良いね。
[カフェに向かう足をそのまま、学生はきょろきょろと辺りを見渡し――そうして急ぐ白い人>>164には、思わず一言、大きく言葉を飾りました。]
(187) 2014/10/03(Fri) 23時半頃