[――そうだ、あれは“処分”しなければならない。
聖夜に悪夢を呼ぶこの真のナイトメアサンタを、乙女心の魔法少女は赦してはならない。
まさかスカーレットから「チャーミング」の評が来たことには少なからず衝撃はあったのだが。
正当なるミニスカサンタとして立ち振る舞う乙女は、そんな戸惑いも抑えてただ「敵」なるモノと戦わねばならない。
みかんの香り漂うこたつに居る彼女や彼やあいつのためにも、戦わねばならないのだ。
それが魔法少女《サンタ・キャサリン》として斯くあるべき姿だ。
当の憑き物妖怪「キャサリン」は、何も言わずに押し黙ったままだが――。
むすめは、ぽん、の効果音と共に魔法のステッキを右手に握る。
先ず大きな淡翠の瞳で見守るのは、ラディ>>163が何かを「それ」に押し付けている様と、その顛末]
(172) sakanoka 2012/12/29(Sat) 23時半頃