[一度、瞬く。守らなければ、子供達は死んでゆく。
それでも、未だ、爪が鈍るのは。]
《僕は、きっと薄情なんだろうな…。
子供に手出しされたくないって言うのに、爪が上手く振るえないなんて。》
[ジリヤの胸を抉った記憶は無い。…無いが故のものだ。
きっと戦えることは戦える。惑っても、躊躇しても、最終的には。
戦いが深まれば、遠慮無く振るう事だって、出来るようにはなるだろう。記憶に無い、嘗ての動きから遠くあっても。
…これは、無意識に、まるでトラウマの様に刻まれた忌避感情めいたものが根本原因なのだ。記憶が無い為に露にならない、ストッパーじみたもの。
けれど、]
ルル・・・
《…そうか、すごく、残念だな。》
[無理という断定>>162が、爪を振るう切欠になる。
躊躇いながらも、致命傷で無い軌道でも、眼差しを強めて、ミツボシに一撃を振るおうとする。幻影の子供達を守る為にか、それとも今所属しているのがDark Sixであるが故にか、或いはそのどれでも無いのかもしれない。]
(164) 2015/01/18(Sun) 19時頃