[度が過ぎている>>149という言葉に、何かを思い出すように、少し視線を持ち上げてから。]
昔、ヴェラさんが嬉しそうに話してた事があるわ。
リーダーと、ヴェラさんと、もう片方の『腕』の話。
……もしも、イアンさんがその人なら。
思い出とか、強い思い入れが、あるんじゃないかしらね。
[ヴェスパタインに会うと、一人で外へ出たイアン。
死因は、腹に開いた穴と鋭利な傷。
イアンの供物を知らないけれど、消去法では彼しかいない。
そして、イアンの血の匂いがすると言ったヴェラの言葉。
それでも、他の人が、私がまだ知らない供物を扱える可能性があるし。
『謎の魔物』がどんな魔法を使うかなんて分からない。
私は、みんなと離れている時間が長かったし。
彼がいつ頃、殺されたのかも分からない。
分からない事だらけだ。
――……魔物の群れさえ、襲ってこなければ。]
(162) 2013/06/16(Sun) 19時半頃