はあ……はあ……くっ!
ああああああっ!
[地上へと振る雨が流星なら、青い花弁は地面から舞い上がる雨。血を吐きながら、アタシは赤と青に染まる。
包帯はびりびりと破けていって、茨のような文字のような、不可思議な紋様が顕になった。もはや体の7割近くは呪いの文字が刻まれ、顔も右半分は覆われている。全身を聖星力《エトワリル》に覆われながらも、呪いは不気味にくっきりと浮かび上がっていた。>>156]
はっ……
ふふ……ニック、アタシを心配してくれん、の?
[花びらを砕こうと拳を振るうけれど、一部は凍った薔薇のように粉々にできても、舞う花の数はあまりにも多くて体に切り傷を作っていく。]
残念、どっちにしろ時間切れ《タイムオーバー》よ……
だから、アタシは最期まで輝く道を選ぶ!!
[流星≪シューティングスター≫の光のように……]
(160) 2015/06/04(Thu) 00時頃