人狼議事

270 食人村忌譚


【人】 発明家 源蔵

――       ――

[母と呼ぶべき女は、ある時分から背丈の変わらなくなった子供に恐怖を抱いた。先ぶれは確かに生れ落ちた時からあったのだが、それでも、目の当たりにするとなおなお恐ろしい。知見を借りんと足しげく薬師のもとへ通い、とうとう、小さな我が子を大きく育て上げるのは薬師の力をもってしても無理なのだと理解に至った。入れ物ごと柔かった小さな子供は、それでも、繰り返す日々を超えるのに先代の薬師の力を多く借りたのには相違ない。

 その女は例にもれず、幾度か子供を産み、村のものとともに育ててはいたが、この玩具のような人間は初めてのことで、それ故これに大いにかかずらった。手を引き連れ歩いて、薬師のもとを訪れ、神社へ詣り、必要であると知れれば山の分け入った奥深くまで足運び「救い」を求めた――とは尾ひれ背びれが揺れるにすぎるか。]


[とかく熱心に、あるいはなかば憑かれて、あたりをねり歩く女の後ろには子供がいたのだが、]

(151) 2017/11/22(Wed) 21時半頃

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