人狼議事

91 時計館の魔女 ―始―


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 ――ああ、私も……ひとりで、暮らしている、から。

[隣りに座った彼>>142の言葉に、小さく頷く。
 こうして並んで景色を眺めることなど、それこそ独りになってからは一度も無かった。
 誰かと触れ合うこと、誰かを"知る"ことなど、友を喪った日以来辞めてしまった。
 学問だけがあればいい、歴史を知ることさえ出来たら其れでいい。

 「ひと」と関わることは、「ひと」を知ることは、喜びであったはずなのに、今はもう恐怖以外のなにものでもなかった。

 眉根を寄せた時に、独り言のように零された言葉は、懐かしさとは違う、寂寥感を孕んでいる気がした。 そこに似通ったものを感じて、 ゆるく、首を傾げて、問う]

 戻れない、のか。

[故郷には、と。]

(149) 2012/05/19(Sat) 21時半頃

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