―― 現在/ジェレミの自室 ――
[>>137手に取った白い女性服へはクシャミの否定の仕草。
メイド服を貸してくれる――その言葉へ、ジェレミは驚きの仕草をもって瞬きを二つ重ねた。そんな趣向があったのか、と言いたげな仕草だ。villansたる趣向>>136が重なっても、メイド服所持に関する趣向は知らずにあっての、仕草。]
だってさ。着るかい?
…… ふふ、返事もなしだ。
振られたよ。
[などと「彼女」へ尋ねたのは、返事などないことも承知の上のままごと。
天国へ向けられる親指へわらい、「だからそれは君が着るといい」と付け足して、白い衣服を寝台の上へ投げた。片付け終了だ。]
ふゥん?
傅かれたいなら使い魔でいいじゃないか。
今度街に見出しに行くかい。
ロイエやユージーンなら、
とっておきの人間を知ってそうだ。
[メイド喫茶はただしくクシャミの好みだったらしいけれど、ジェレミにメイド喫茶のなんたるを心得ている節はない。だから、人間を「使い魔」にして好きに使えばいい、と。獲物の面倒見をこなす吸血鬼の回答。]
(147) 2018/11/03(Sat) 18時半頃