[ブルーには穏便に退場を>>118。言葉の響きは丁寧だが、それの意味するところはひとつしかない。ちょうど先程自分たちも同様の内容を話していたところだ。
レッドと違い、隠すもののない目元が、剣呑さを真剣に帯びるのを逸らすように、如何にもレッドの視線を追ったに見せて、煤けた隣家の窓を見た。]
爺は…どうだったかな。少なくとも俺より奥にゃあ居なかったな。
[ブルーの配置を思い出そうとした時、冷たい金属音がピンクのポケットから鳴った>>124。そしてそれを覆い隠すように
「 ァアアア、 ァアア 」
けたたましい勢いで、鴉が啼いた。]
何だ!?
…誰か居んのか?
[赤子の悲鳴のような、サイレンのような啼き声に、反射的にホルスターの重みのある左胸に手を当てると、隣家の方へと踏み出した。その隙間>>133。*]
(138) 2016/04/11(Mon) 23時半頃