…あ、ああ…そうか
[まだ19だったか、普段年齢を確認する手段が無いから特別その考えを持ったことは無かった。最後に見た鏡の向こうのホリーの姿で多少の年齢は把握していたけれど]
[ー情けなくも、セシルが身を引いた事にはとても安心して。セシルの強い声や寄せる身体を、ただ硬直させて耐えていた数秒前の自分を思うと不甲斐なく思ったけれど、恐怖は苛立ちを上回った。
まだ右手が取られるのは快くは思わず、顔を顰めて不安な様子を浮き彫りにさせて。
けれども、>>124聞き覚えのある言葉からは、昼食に付き添った白衣が思い出されて、心成しか深い呼吸が戻ってくる]
…、
あのガキとはぶつかっただけだ。
ムカついたから、それだけ。
[手首を処置している間の沈黙が気持ち悪くなって、適当にペラペラと理由を述べる。あまり言葉を発する気分にもなれないけれど、事がそれで収まるなら良いだろうと考えた。
それはセシルの聞きたいことでは無いだろうけど、オスカーには知る由もなく]
(125) 2014/06/25(Wed) 23時頃