[絡められた手の導かれる先、チラリと覗く白い肌>>115。男の手の温度が低いのか、はたまた彼の肌の温度が高いのか。それは定かでは無いが、触れた場所からジワリと広がる熱に、小さな眩暈を覚える。
手のひらには未だ残る、彼の鼓動の音。
男の手を自らの肌へと触れさせながら、煽るように笑ってみせる彼の視線には何とも情欲をそそられる。
――嗚呼、これは。
やはりどうにも…味見だけでは、済みそうに無い。]
……く、俺に"お強請り"をしろ、と?
獲物に"食べさせて下さい"と強請る蜘蛛が何処にいる。
[挑発の言葉に、男は愉悦に顔を歪ませる。クツクツと肩を揺らし、肌へと触れる手でもう少しだけ、シャツをたくし上げながら。
先程歯を立てた際に小さく鳴った喉を強請るように、もう一度軽く歯を立てて。そうしてごろりと動く喉仏を、揶揄るように舌で軽く押し込んでやる。]
(124) ねこんこん 2014/10/13(Mon) 18時頃