>>99
[問われた言葉に口元へ笑みを浮かべる。それはどこか冷たい、温度のない笑い。]
駒…ね。駒。
[ふふ、と笑って繰り返す。]
駒なら既に余るほどおりますよ。それ、そこの小鬼どもなど…
使い捨ての駒はいくらでもおります。
[それから、男を見返して、微笑を張りつかせたまま言葉を紡ぐ]
この里は…本来、隠してあったのですが、ね…近頃、里から下りてくる者がいるでしょう。
どうやら、こちらの存在が明らかになってしまったようでございましてねぇ…
こちらの方たちは害になる方は少なかったので、私も手を出す気は無かったのですが…
まぁ、ご存知のように、人間とは臆病で愚かなものなのです。
妖と言えば十把一絡げ、妖に食われた人間が出た瞬間から、全ての妖は危険と思われてしまった。
…ま、端的に申し上げますと、こちらの里の壊滅を命じられたのですがね。
[そう、全く悪びれずに言い切った。]
(120) 2011/07/14(Thu) 23時半頃