[精一杯の懇願は、あっさりと却下たれ>>108それ以上の屈伏の言葉を要求される。絶望の表情で嘲う蛇を見つめ]
……!
[鼓膜を震わせる幻聴が鮮明に変わる>>109いつか退屈凌ぎに思い付き初めてヴェスパタインを犯させた時に口にした言葉だ。その他にも、聴こえる全てが過去の自分の……]
“『あはは、だらしない顔!』” “『もうぐちゃぐちゃじゃん……そんなにイイんだ?気持ち悪い』”
ーー“『お前は人間じゃないだろ?』”
っ、違う……違う……!
[耳を塞ぎたくてもがいても、蛇からも幻聴からも逃げることは叶わず。やがて大人しくなり]
っ……お願い、します
い……イカせて…………くださ、い
[か細く言い終われば惨めにすすり泣き始める、まるで己に虐めを受けていた誰かのように
ぴしり、ぴしり……ヒビは広がり、破片が落ちていく。最早全て壊してしまうのも容易に出来ることだろう]
(117) 2014/05/03(Sat) 13時半頃