……そんなにお腹が減っているなら、遠慮しなくても良いのに。
[また一つ開かれるコート>>107に、緩く視線を落としながら。けれど彼がジャニスの鎖骨の辺りを食んだのなら、反らした喉を小さく鳴らす。続いて寄せられた唇には、また体を震わせた。
そうして、彼が胸元にてのひらを置いたのなら、きっと。隠し切れない程に高鳴った鼓動が、バレてしまった事だろう。
どうにかこうにか表情までは繕えても、"自分の気持ち"まで、偽れるわけがない]
……ルーク、そんなにアタシがたべたいの?
[胸に置かれた手に手を重ねて、挑発めいて言葉を落とす。細めた目と、釣り上げた唇とには、確かに笑みを乗せて、小さく首を傾げてみせた]
ねえ、なら……今度はアナタがおねだりする番じゃなくって?
[彼の体の下、ぷちりとコートの釦を外す。そうして重ねた手を絡ませれば、薄いシャツをたくし上げて、熱を孕む肌へと直に触れされただろう。
――彼が抵抗したのなら、それは叶わなかったろうけども]
(115) 製菓 2014/10/13(Mon) 11時半頃