― 回想:夕暮れの何処かの道 ―
[チャルの後を付いて行くと。
こちらをちらちら見ている奴らが何人か居た。何か話しているようだが、聞こえた「余所者…」>>67[人狼]「厄介事」>>68という声。チャルは気付いただろうか。どちらにしても]
(…まぁ、そうだよな。)
[もし、この湖畔の村にも人狼が出れば、真っ先に疑われるだろう。
人狼に故郷の村をやられ、親友も亡くした。人狼の恐ろしさ強さを垣間見た。だからこそ、もし疑われて追い出されたり、捕えられたりすれば、理不尽だなと思う自分と、生に執着せずに言われた通りにして、死刑でも自害でもして、醜い自分の人生を終わりにすれば良い、と思う自分が混在する。
ここで出会った人たちの事を思い出した。余所者にも関わらず、手を焼いてくれたり、優しい言葉を掛けてくれたり。
空を仰ぎながら、願わくばこの村に何も起こらない事を、切に祈った*]
(110) 2015/04/20(Mon) 21時半頃