人狼議事

197 獣ノ國


【人】 測量士 ティソ

僕はただ彼の言葉>>18に俯きがちに、自信はまだ付かない様に暗く囁きました。然しそれでは彼の好意を、差し出された手を振り払うことになってしまう。僕は顔を上げ、水面を――天井を視界の隅に捉えます。この短な合間で、僕は何れ程溺れ掛け、そして溺れる度に使えぬ尾鰭を動かしもがいたのだろうか?まるで情けない事を脳裏に思い返しながら、僕は言葉尻を暈して微笑みました。掴まれた手を握り返し、その温もりに目元を緩め。

「…ケーキ、頂きますね。」

人間だと、彼は僕に言ってくれた。現実にはあり得ないものを持つ自分を、彼は人間だと認めてくれた。口先で言うのは誰でも簡単なそれは、然し到底口先だけのものとは思えずに。
僕は彼にぎこちなく微笑むと、涙で腫れ掛けた瞳を擦りました。「すみません、直ぐに止めるので、」ケーキが不味くなってしまうと、まだ煩わしく流れる涙を拭い、頭を撫でる手は>>18撫でられる歳では無いと照れ臭さを交えた声色で呟きながら、嬉しさは隠せずに頬に紅を差し。

貰ったケーキはその量にこそ驚きはしたものの、一人で食べるそれとは比べものにならない程に美味しくて―時折彼の食べるものを一口強請ることだって、あった。

(101) 2014/10/07(Tue) 18時頃

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