[随分と色をころころ変える花だと、思った。
勝気に言葉を紡いだり、かと言えば反対には従順な色>>96を覗かせたり。
然しそれでもその唇は固く結ばれ、触れることさえ無かったのだから、やはり何処か芯は根強くあるのだろうか。
――そんなこと、花の稟性など知った事は無いけれど。
その淡藤色の髪が暗晦の中に揺れ、軈て彼と距離が縮まったのならば。唯特別強く反応することもなく、その頬に口付。]
嗚呼…花は、何でもしてくれるんだったっけな。
[さあ何処か動きの固いこの花に、するならば何と命令しようか。
そんな気は在らずとも彼が命令しろと言うならば、寧ろ仰せのままにと命を繰り出して遣ろうではないかと。
脚を撫ぜる手をゆぅるり上へと持ち上げ、二山の御居処を柔らかに揉み始める。女性の其れより幾ばくか固いそこを解すように。ひとつ、ふたつ。時折割れ目をなぞっては布上のもどかしさに眉を動かす。]
取り敢えず、自分でその服、肌蹴させてみてよ。
…俺が調子付くようにさ。
[言葉の裏腹その白い首元に唇を動かし。甘噛みとは言い難くも、首の付け根を甘く挟んでは、ねとりと舌を這わせたことだろう。]
(99) 2014/09/15(Mon) 09時半頃