人狼議事

223 豊葦原の花祭


【人】 双子 夕顔

 私、夕顔って言います。
 でも、もうすぐ“夕顔”じゃなくなるの。

[そっと抱擁を解き、少女が呟く。
少女の纏う着物から、夕顔の花が消えかけていた。
今や掠れた筆の跡のようになったそれを、少女は寂しげに見やる。
よく見れば、着物の裾の方から紅色が抜け、白くなり始めているのも分かるかもしれなかった。]

 また、狭間の時に、ここに来ます。
 その時は、姿も名前も違うと思うけれど。

[少女は笑みを見せる。
それは幼い顔立ちに似合わない、妙に達観した大人びたものだったが。]

 また、貴方に会いに、来ますから。

[また、久し振りって、言ってくださいね。
そう言って小さく首を傾げた時には、ほんの少し影が薄れたようだった。**]

(93) 2015/04/21(Tue) 10時頃

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