人狼議事

212 Dark Six


【人】 馬鹿 イワン

― 挿話 昔の話 ―

[雪国だった。
長い冬は吐いた息を直ぐに凍りつかせる程の極寒。
雪深い村が生まれだった。]

[近くの都市が堕ちた。吸血鬼の要塞とも言える魔都化。
誰が言ったか “千年魔城” 彼らの奇策>>0:55のひとつとも言えるだろう。或いは広範囲殲滅兵器の片鱗か。
空も地もなく紅に染まり、空は焦げ、魔都は、広がる。
紅の魔都を逃げ、足を怪我したジリヤを背に、駆ける。既に、父は堕ち母は恐らくは死んだ。
母は父を殺し、高位吸血鬼の首を噛み千切って、追撃を断つように深紅の海の中に消えてしまった。]

 ハッ、ハッ、ハッ、
 《ジリヤ、僕の背で休んでいて。
  君のことは決して、傷つかせたりしないから。》

[灰の面影のある雪色の狼は囁く。まだ、体長は1m50程だろうか。全身は赤く、返り血を浴びている。
妹の異能は、精神干渉。意識を途絶えさせる事なら出来ても、妹の視界外にある対象まで攻撃出来る訳では無い。]

(90) 2015/01/22(Thu) 15時半頃

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