[長谷くんが怯えたような仕草を見せたとき>>82
振り払われて条件反射で、ぱっと後ろに、人一人分退いた。
驚かせた、と、怖がらせたと――そう、思うより先立つ
彼の、ひんやりした温度に、胸が締め付けられる。]
優しくなんか、ないんだよ。
光せんぱいには、どんなに残酷な道を経ても、
真実を知ってほしい。受け入れて欲しい。
そして、最終的に支えたいだけだもん。
[エゴだよね。と、幾らか落ち着いた声で弱く笑う。>>84
彼にはなにかトラウマめいたものがあるのかもしれないと、触れることはせずに。]
お願いするね……ありがとう、長谷くん。
君もとっても、優しいひとだよ。
[見据える瞳に、そう丸い目を細め、立ち上がる。更衣室へ向かって、――このあとのことは静観しよう。そしてだれかがくるしいとき、つらいときに、手を伸ばそうと心に決めて。*]
(90) 2015/12/17(Thu) 22時頃