― 自室 ―
>>85
[暑いのに布団を被ってた結果は結構ひどいものだった。
だけど、頭がおかしいから、かえってその熱の篭った状態でぐらぐらする頭に、一種の陶酔めいたものを感じたり。
あの食堂で嗅いだ香りはドアの開くとともに、チラリと布団中からみやると、同室者の姿。
布団の虫は、兄のような存在に顔を出す。]
フィリパ……髪、下ろしてる、っていうか濡れてる。風呂あがり?
[ただ、きっちりしていることが当たり前のフィリパらしからぬ半裸状態には目を丸くしたけど…。
今は自分のほうが精一杯なのもあった。]
俺、やばい、死んだほうがいい。
どーしよ、男好きになっちゃった。
[そう言ってから、そんなこといったらフィリパにも呆れた目でみられるかもしれないことに気づいたけれど、もう取り消せない。
フィリパはどんな目でこちらを見ただろう。]
(89) 2011/08/05(Fri) 08時頃